| 加速小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 白神真志朗 | 雲は水飛沫のように地を這い、揺られながら加速していく 暮らしは観測と共に生成されて消えていく転生 瞳孔開いたまんま光を見ることは叶わないし 本能さえ見事手中に収めたくなるから 鈍行の汽車の車掌は全てを見たと勘違いしている 光速で置き去る暗がりにしかないものがある きっと俺に合う薬はあるし、粉っぽくなければまだ飲める ひた隠しにした恥ずかしい振る舞い、君だけに教えてあげる 雲は水飛沫のように地を這い、揺られながら加速していく 暮らしは観測と共に生成されて消えていく転生 今なにと目が合ったことすら忘れるように早く動く 暮らしの原則が緩く破られるまま過ぎていく 愛情が朝日より眩しかったら その身を焦がす熱でさえも疎ましい眼差し 正常で完全な幸せに辿り着く為の道が海より暗くて怖いなら 上手くいけばいくほどかつて見たものと同様に泥化した 君の手の形と混ざり合う朝を加速させて想定の夜へ 慣れる歩みを止めないで荒ぶれる感情の波を沈め 分かりきった希望へと速度を上げて その頬が切れるような風が吹いているなら、 慢性的な早歩きをやめればいいだけ 誰かと手づからに向かう先を真っ当に訝るのなら いっそ光速の乗り物に揺られていればいい ゆっくりとゆっくりとまぶたをとじてまっくら ゆっくりとゆっくりとまぶたをとじてまっくら 雲は空しぶく、音も無く。きっとそう、確かめるまでもない 暮らしを観測したつもりになって自分は一歩抜きん出ている |
| 夢.jpeg selfcover小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | | どこへ行けども何も分からないし 例えばコンビニで、例えば明日の朝食 家に置き去りのパンは乾いて固くなってる いつか買ったジャム瓶、開ける気にもなれない 貴方好みに暮らせないし日々夢も見ないし 体の外に出ても風景が一つ死んで終わり 鈍行の風が頬を撫でる、産毛が揺れる 交わった水が少し濁る、柔らかくなる 呆れるほどの不出来と愛したくなるような不器用さを 兼ね備えた人よ、どうか優しいままで 粗めいた解像度のjpegから私、宇宙まで創ってみせたのに いつまで経っても頭蓋骨で膨張を止めてる 深夜目を閉じられなくなってからの 会話、対話、仔細で曖昧なシミュレートプログラム 「『』を一番愛してる」 甘い言葉通りに手の鳴る方に明るい朝日が差し込むだろうと 甘ったれたお願いみたいな希望の容は鏡と同じで 体と頭は切り離せないし、でもそんな感じ 息してもいいんだっけ、ここは酸素が薄いような 鈍行の風が頬を撫でる、産毛が揺れる 交わった水が少し濁って柔らかくなって ずっと壁が今も迫る、迫るまま生きる 死に終わった展望が今も見える、鮮やかに見える 呆れるほどの不出来と愛したくなるような不器用さと 胸を覆う不安と不得手故の不協和音を 苦しみさえも古傷が痛んでも 君よ、どうか優しいままで 貴方もどうか、 |
| 幻小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | | 液晶の奥にはまだ開いてないページと話ばかり 頭の中までは覗かせてないのに分かる虫 明るくなって朝、また埋めるだけの腹 焦ったふりした功罪が一人洞穴でエコーしている 指の先で感じる暗がりの冷たさに 水の流れをなぞる終末の音を聞いて 冬の足跡さえも見落として 暮れていく日の単位が知らぬ間に俺を追い越して 諦めた事すべてを忘れるにはちょうどいい 雨に濡れた紙が乾いてくたびれた字が歪んでる 戻らないまま連なって回る、回る 眼球の動きを追って気付いたら体が狭い 伸びる影の端までは気にしないと決めたんじゃなかったっけ 浅はかで今更、何慮って賢しら 誰かが暴いた真実はまるで俺の口から出たみたいで 時の流れは未だ緩やかで、起こること全て 窓の外の景色を見てるみたい あれは枯れ尾花か晴れ渡る空浮かぶ雲のなかで 乱反射した光が目を貫いた 暮れていく日の単位が知らぬ間に俺を追い越して 諦めた事すべてを忘れるにはちょうどいい 雨に濡れた紙が乾いてくたびれた字が歪んでる 戻らないまま連なって回る、回る 時になびく髪を食むように疎ましい風が吹いても 幻いだ世界をこの部屋から眺め、眺め、眺める |
| 金平糖小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 駄菓子O型 | 川で泳ぐ魚のように、花冷えを疎む日々で 私たち気付かぬ内に何処へでも行けると思うの 例えば空の谷、海の端、電光の切れたコンビニ 或いは雨が渇いてくアスファルトを往来する蟻を踏むゴムの靴 快適な部屋でまた当社比の絶望を 数える為の単位を探す物語のなかで 借りてきた虎の威が恥ずかしくなる朝が来て 捉える為の美しさに目を焼かれている 畳縁踏み越えるように、忌まわしき事に務む日々で 頑なに静かな方に何処までも行こうと言うの あの目が迸っていくほどその炎やその鼓動がただ呼応する度、 遊べば肌は焼かれてくらしい 韜晦するふりをする駄目なやつ 最適な暮らしでまた本物だって確かめている 言いたい為の真意に集う物笑いと同じで 毎日が腐乱臭にまみれ、絶望さえ高尚な営み 苦しむ為の息苦しさをまだ愛している 言葉が円を描いてその中心へと向かう運動の力が 周を変えてその形でいずれ固まる、金平糖のよう 川で泳ぐ魚のように、抱き寄せて共に寝付くように、 踊れずに立ち尽くすように、諦めて一人帰るように、 何処までも行ける指差す方に、でも頑なに静かな方に、 やけに暑い陽が射すとおり、意味さえないひとりよがり 快適な部屋でまた当社比の絶望を 数える為の単位を探す物語のなかで 借りてきた猫みたく黙って時折怯えて見せて 捉える為の美しさに目を焼かれている 苦しむ為の息苦しさをまだ愛している 喩える為の例示並べてこじつけて息する |
| 暮らしの用例小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | | 近所のスーパーまでの道の花の名前を知らない 玄関の電球がどこに繋がっているのか分からない 新しい家に射す光は見覚えがあって尚、馴染まない 包丁の切れ味は悪くて、俺はまだ何も拾い集めてない 季節の野菜が青く水を弾いてる 窓ガラスが割れて小蝿が俺を素通りする日々が このまま明日へと歯向かう気もない 一通りの内心が蔑ろになっても最悪は構わない ああ滅びへ向かうステップを 人通りの少ない場所を選んで君と 飽きるまで 均された温度の街で汗をかいたり震えたりと忙しない 賽の目に切られた判を押すように生きれたらとかもう考えてない 俺だけが気付いてる真実と本当の美しさや痛みの扱い方 頭のなか名をつけては刺すだけを 再生してある程度満ち足りているだけ しとど降る雨に濡れて滑りやすくなるサンダルが崩れて まあ、どのみち生は蜃気楼 眩しいだけの日々は遠ざかる枯れ尾花 でも近付いて 体さえ通り過ぎる明かりを消してきて 頭蓋骨の中はまだ暗いままで 人と人が交ざる道で俺は誰の目なら見れる 忌む言葉だけが浮かぶなら黙せ、ただ臆せ 巣のなかで一人で このまま明日へ 見た通りの確信に根拠さえ生まれても最悪は仕方ない ああ滅びへ向かうステップを 人通りの少ない場所を選んで君と 飽きるまで煌めいて 近所のスーパーまでの道の花の名前を知らない 窓ガラスは直して、それだけ。 俺はまだ何も拾い集めてない |
| 落日小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | SAKURAmoti | 気味が悪いことばっかり見て気持ちが悪くなったって自業自得 人見知り特有のぎこちなさは瞳を覗き込めば分かるでしょ ありふれた魂の形はその分誰にでも嵌まるパズルのピース いつどこでも同じ顔をしても好ましい 限られた残り火が消える風の音がこだまする宣い合う窓外の喧騒 あ、朝の夢がまた目蓋に残る真昼に浮かぶ白い切れ端 あみだで決めたみたいな人生に意味があると信じている日々が 今ここで変わることを恐れるのならきっと惜しいものに 満ち溢れたなんて思ってた、どうせ大してぱっとしないお宝 貴方の声で操作して、体は早く鈍化して それから、どう歩いていけばいいか分からなくなった ひどく軽い言葉尻だけ腐したくなるような日が増え続けるのは 理由もない妬みや怒りでもない、汚れた朝の悪あがき ありふれた魂の形が外殻を象る化け物なら 今、目の奥から針がとんがって飛び出してくる 浮き彫りになるほど名前を持たない病でさえ 液体になって下に落ちるだけ 死にたいくらいじゃないけどずっと息がし辛くて世界が狭い いの一番走ってみたら転け気付けば最後尾、もう新刊はない とてつもない隕石が降って溜め込んだ本を燃やしても この身体さえ俺は自由に出来たなら まだ与えられた意味にそぐえなくて秋、未だ鳴く蝉にも苛ついた 暖かささえこの身が受け入れていればとか、今更 明日は何処かと不乱に探して動けど、 その動きがとても見てはいられない 気持ち悪い踊りに見えると言う誰かに怯えている日々が 今ここで変わることを恐れるのならきっと惜しいものに 満ち溢れたなんて思ってた、どうせ大してぱっとしないお宝 貴方の声で操作して、体は早く鈍化して 脳に埃が積もる、喉に息詰まる、ひたすら落ちていく |
| 空に標結う小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | レトロリトン | 本性は隠している翼の内に、無駄な足掻きと知っても 孤独からなる痛みさえ耐えていずれ頼りない未来、希望 礼賛を雲にする空中戦、欲求を押し殺す恒常じゃ 歪な形しか生み得ない 明け方、東から昇る光を私のものになんて我が儘 曖昧な言葉じゃ届かないほど 暗くて眩しいところまで信じたいとどう言えばいい 肌で感じた今息を吐いている事さえ 放り出せるような熱が身を焼いても あの街へ帰る為の羽がもう少し惜しいから ああこのままどこまでも行けたらそこは暖かい場所で 触れるにはまだ柔らかいままだ 確かきっかけはいつだっけ、乱れた部屋の床掃いていた午前 陽の目浴びることのない常崩れた日々の通り不安定な感情 溜まる洗い物、カビが生えるパン、使い捨て瓶のジャムを まとめる袋、背なの中央、標結わる祝いの日 大抵は刹那的衝動あるいはその場凌ぎの方法 慣れれば床で寝れる 秘密にしていたこと打ち明けるまでどうか安全な息をしていて 完全な言葉でも届かないほど 深くて浅はかなところまで愛したいとどう言えばいい この肌で感じている、息を吐いて吸っている事も 放り出せるような熱の最中に あの街へ帰る為の羽がもう少し惜しいから ああこのままどこまでも行けたら その歪な形すらも暖めたい、笑い合いたい、抱き締めたいなら 空まで |
| 可視光線 selfcover小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | | 指の隙間から零れ落ちてくものさえ今は愛せるから 巡る眼差しがどこで意味を持っても構わない 歩く道なりに近頃は見つけるものもなくなってる 誰かが蹴っ飛ばして丸くなった石ころ 営みのなかで染まってく色と 夜に奪われた光、あるいは諦めた誓い 例えるならそんなものが 指の隙間から零れ落ちぬように今、瞬きも躊躇ってる 一つきりの光も今なら満ち足りて眩しいから その手伸ばした先、見えないものを今、掴んで 帰り道すがら吹いた風のなかに君の声を聞いた いつかの涙拭ったはずの頬に一筋の冷たい線を感じた 明け方確かめた痛み、目の奥でまだ煌って眩しい 例えるならそんなものが 空の晴れ間には失くしたものさえ今見えたような 一つきりの束の間も風を集めてこの手に 指の隙間から零れ落ちぬように今、瞬きも躊躇ってる 一つきりの光の線も満ち足りて眩しいから その手伸ばした先、見えないものを今、掴んで |
| 柿落し小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | SAKURAmoti | 手を伸ばせば暮らしに届く住み処に居続ける危うさを 僕は時折考えている、暖房の効いた部屋で 伸ばせるだけ伸ばした直径が 身の程と知っていてもいいからといえ目を背けないなら 辿り着ける場所があるような、ないような 薬を飲むのも上手くなったからこの痛みはすぐに引くよ 鈍感な人生賛歌に傾倒してる体の今ある位置を探る 柔い布が暖かい陽射しを浴びて 痛快な箴言さんざめく閉口しても運動になるから 意味のない言葉を連ねて漂わせる、首を長くして 要するにどうもしたくない現状を延命する為の病床を 上限まで借り切っている足の先がまた遠くなっている 超常現象、生存本能、先攻後攻など虚しく空を切っている 見る・知るを飛ばし居る時分の皮膚は尚、 乾燥してるから鈍く重い風にも気が付かないので 半袖にしたら切り傷に沁みる忌み嫌われたこれが 痛みという時代にそぐわない過去の産物へ 期待のない怒りだけ残っている 程なくと本題の屑に躓いて起き上がる地面の味 韜晦した厭世さながら 本末転倒に幸福が遠ざかるような呼吸をしている者 その誤解を解したい、尊大な態度が今まで鼻についていたの 泥にまみれた虫の足音、渋柿を食べているアスファルト 人生はまだこんなもんじゃないと手近にある全て抱きかかえよ |
| 合い鍵小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | | 不透明な空き箱を踏んでくしゃって透明に 新しいくじを引いてまたステッカーのセットが当たる 不安定に揺れている公共交通機関に乗って 暴れる誰か知らないけど正しい気もしないでもない 昨日から体のどっか痛いところばかり 気になって仕方ない 振り合う袖の奥まで疼いてさようならの形に育った街を 許したところで帰るわけでもないのに 温めた水で油を落として白くなった皿に飾った 間違った答えごと食卓に並べる 歪んでいる採寸を捨ててしまったって今更 雨粒はもう肩を濡らして乾かしてる暇も方法もない 愛おしい自分を守るために逃げるだけの旅 その道で見つけたものは 苦しみや痛みばかりいなして寛容な人ばかり集まった部屋を 認めたところで合い鍵は増えないだろ 埋めた土の底まで湿って柔くなったとこに刺さった 針だって気にしない、そう思うように思うだけ 信じない疑わない確かめないからどうか善くあって 明るいメロディを聞かせて 励まさない背を押さない引き連れないからどうか疑って 朝まで 行き交う人の流れに背いて潰れた箱持って何してんだろう 初めから決めてたとかそんな嘘でしょ 指の先で示した先の先、もう追い付けないスピードで 負けてるってそう思うように思うだけ |
| 冷たい酸素小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | Ganbare Masashige | 片付かない部屋でまたベルが鳴り、 驚いて水を溢して床が濡れる 足の裏に破いた封筒の切れ端が張り付いて 苛立ちがどうしようもなくて顔を殴った 日々は冴えもないし意味も別にないし 温度の機微を感じられるほど肌は敏感じゃないし 要すれば日記には日付だけ、髪は脂ぎったオードトワレ 頭のなか俺に似ない俺が笑ってるからまあいいか 知らない速度の鼓動に焦っても ろくに言えない、恥ずかしい 外の空気を吸ってなんか変わればと思っても 冷たい酸素が肺を満たしていく 寒い 言葉が象った形の真ん中を知りたいだけ ブルーライトで目が焼けて、厚い空気の層に阻まれて 青いような暗いような、少なくとも遠い染み 水が上から下へ循環する 俺は下から下へと一直線 その先は善と信じてる、この息はもっと楽になる 見えない欲の底を漁ってもべつに消えないから もういっそ無視していたい 傷ばかり触っていても治らないよ、そんなの分かってる 外の空気を吸ってなんか変わればと思っても 冷たい酸素が肺を満たしていく 寒い 言葉が象った形の真ん中を知りたいだけ 弧の一端が象った形の真ん中を知りたいだけ 言葉が象った形の真ん中を知りたいだけ |
| さしいろ小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | | 終末を空想する夜にデカい月が ビルの隙間を縫って薄桃色にガラスを照らしてる 下り坂のカーブでアクセルを踏み込んだって 逃げられない足は悴んで、寒さはいつまでも味方だって微笑んで 関係ないなら黙ってて、大抵何度も悩んでて 拝啓さようなら、明日、明後日 泣いていないのに不安定、飽いてしまう暗い空から 落ちていく光をアスファルトが吸い込んで 頭蓋骨の内で騒ぐ人達の指先も冷えていく 傘を差したら溶けた泥が跳ねた 泡沫になって瞳孔が開くように暮らしに影が落ちる 吸った空気は少しだけ汚れてる 一つきりのやるべきことが明確な最たる目的であるなら 隙間もない空間でいっぱいに伸ばした足の爪が曲がってる 朝になるまで閉じた瞼の裏側 誰かの足取り、俺は神の目で見る 落ちていく光をアスファルトが吸い込んで 暗いところ冴えないところも今は何気なく簡単に許せそう 飾らない街へダサい色を差して |
| 秋晴れ小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 白神真志朗 | なにも見えなくなったら極彩色の幻ばかり 目について仕方ないからひとまず飛びついた 発熱が脳を苛んで視界がぼやんでいる西瓜の種 命と息が銀メダル 茹だる卵、元には戻れな あぶれた感情を押し込めておく皿を洗ってない なんだ皆とは違うらしい それが嬉しい夜は越えてしまった日々を 肌寒くなった台所には飲みかけのペットボトル 根が腐れかけてるからでも朝は寝てたから二週間くらいこのまま 秋晴れじゃ天は高くて死が遠いような感覚がする それが却って死にたいとかではなく何もかも知らないままでいたい あぶく満つこの部屋を舞う埃や諸税を払ってない wander 銀河からこの惑星へと 喜ばしい意味も嫌う間に あの細くて弛んだ糸を張り詰めて研ぎ澄ませて赤ぎれの指で触って ほら遠退いてく理解という名の街に向けて もっと平易な言葉で語って あぶれた感情を押し込めておく皿を洗ってない あぶく満つこの部屋を舞う埃や諸税を払ってない 荒ぶれる道を望んでないし体はもう秋を感じてない 外は寒いが誰も入れるな それが正しいとは思えないでいるだけの日々を健やかに |
| 人形の街小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | 和田たけあき | 点から線へと繋げて出来た形が愛おしくなくても 抱えて生きていく、浅い呼吸でも息を続ける 天から見たこの家はきっと思うより小さく見える でもこの絶望を忘れたら鏡でさえ疑って 私、人形の街をゆく 誰も知らないような風が吹く 継ぎ接ぎだらけ舞台の上で目を凝らそう 薄めたその血さえ貴方の名前を付けたら 私が呼んであげる、手を取って踊ってあげる そうして朝が来て、清潔な営みへと戻る前に 私の体に傷を付けて 健全な日々は紅茶の香りと共に立ち消えてしまい、 濃い霧に包まれた光が膨らんで恐ろしい 人形の街をゆく 語り部のない夜を編んでいく 錆びた郵便函の手紙の宛名、開かなくても分かる、きっとそう その目で見る世界はどんな夜でも明るいはず 冷たくなる体を冷たいままでいさせて 残り火が跳ねて足の甲に落ちても 私の形はもう変わらないこと愛して 薄めたその血さえ貴方の名前を付けたら 私が呼んであげる、手を取って踊ってあげる 例えば貴方が何処へも行けなくなったら 私が呼んであげる、手を握って眠ってあげる そうして朝が来て、清潔な営みへと戻る前に 私の体に傷を付けて、私の形を変えてみせて |
| のど飴小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | | 窓を刺す光、季節は過ぎるように落ちる 乾ききった空気は透明で部屋の形に固まっている 目にかかる陰が誰かの美しさと迷うなら あなたはどうか間違えないでいて 洗ったコップで水を飲んで 身を焼く陽の光が疎ましくても手の中で煌めく水が愛しいように 一息に覚え書くには思索さえ服を着るようにして 気を病む目の黒さを改めてもその奥で顰める君が映り込んで 淑やかにものの悪さを論う日々を見つめてる 掬い取られたこの生活の裏腹に 訳なんてないからそのレンズには写らない 例えば吹きこぼした泡がコンロを濡らすのを ただ眺めている振る舞いを問う 実の腐る庭木、季節は過ぎるように落ちる 暗闇から隠れるように静かに虫だけが鳴いている街、 ガソリンの匂い、アニメじゃ描かれない重力に 体は今、放り出されている それを頼りに息をして 簡単で明白な言葉で分かったような顔だけしないで 幾ら考えて貴方に包んだ意味も機微も響かないなら 夕染められた空の梯子じゃ この重さには耐え切れないと落とすだろう また俺は一人、楽園行きのチケットを失くしたふりして 朝を待つ日々は今更、背表紙が青く焼けている 砂糖が溶けて砕けたのど飴が埃を被っているように 洗いたてのタオルが少しだけ毛羽立って汗を吸うように 体は今、重さをまた増して それを頼りに息をして |
| GG NOOB REPORT U小林私 | 小林私 | 小林私 | 小林私 | | 飛ぶ鳥落とす勢いで進むべき道だって分からない 夢と想像の中でパラレル 持てる奴なら多くは語らない 退廃的な幸福感でさえ俺を満たすには足りてる 初めから小さな器だって分かってたの?信じられない 誰もが姿形も見えないボスを倒すマルチレイド そのチャット俺入ってないし初めから誘われてない マクロ的な鳥瞰の最中でミクロをつぶさに描いて 斜に見たものの揚げ足を取り続けてるだけじゃない? 頭のなかで宇宙へ行く暇さえ作っては 何にもならないことばかり文字になって起きてる 爪先の動きまでつらつらと選ぶ時間が落とす 夕暮れ報せるチャイムが鳴る 刻々と迫る焦燥感や差し迫った空腹感のその悪夢に 苛まれる夜から飛ぼうかって俺はまだ翼もない 体外に出る曖昧な言葉の咎を濾過してく為の 方法論まで書いてある教科書が本当か 新しい足跡を作るためにアスファルトの道ゆくのか 快適でそら仕方ないし勝ち目とか考えてもない 頭を回し煮詰めたビルドで華々しい皮計って ろくでもないロマン戦法が一発当たればいいんじゃない ああ、このまんまぼんやりした視界をどうか晴らす前に 今呼吸を止めて あーあ咲かない花はないと言い聞かせてるおまじないばかりが 見た時間留めて 例えば全ての間違いも誤りも消えるというなら どこから何をやり直して今を正しくしよう 頭のなかの宇宙で、名もなき人の名前を呼んで 夕暮れ報せる音、風化してく記憶の 奥でぼやけていくあの街の朝 |