綺羅

もう幾度、幾十度噛んだ下唇に
滲んだ鉄の味、もう飽き飽きしている

薄闇の海を見つめている
誰かが囁くのが聞こえる

「もっと先へ、もっと自由に、
まだ知らない場所へ」

綺羅、身に纏った綺羅
星はそれぞれに水平線を飾る
綺羅、並び立った綺羅
あめつち綾なす
きっとこのままどこにだって行ける

揚々と誦む祝詞
この夢は笑えるか?
焦燥を喰らい燻っている胸の残り火

俺は諦めが悪いのさ
心の外でさえうそぶく

「もっと先へ、もっと自由に、
そこに足跡はない」

綺羅、目を奪った綺羅
洒脱な出で立ち
何よりも目映く

綺羅、身に纏った綺羅
星はそれぞれに水平線を飾る
綺羅、並び立った綺羅
あめつち綾なす
きっとこのままどこにだって行ける

どこにだって行ける
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