2026年2月25日に“リュックと添い寝ごはん”が4th Album『生きるは愛』をリリースしました。約2年ぶり4枚目のオリジナルアルバムとなる今作。日々の生活のなかで抱く、様々な“愛”の形を表現した全12曲入りの作品となっております。
さて、今日のうたコラムではそんな“リュックと添い寝ごはん”の松本悠による歌詞エッセイを2回にわたりお届け。第1弾は収録曲「クラクションレイニーブルース」にまつわるお話です。車を愛する自身が、変わりゆく東京を走りながら思ったことは…。ぜひ、歌詞とあわせてエッセイをお楽しみください。
◆紹介曲「クラクションレイニーブルース」
作詞:松本悠
作曲:松本悠
車が好きだ。昔から好きだ。
僕の父親も祖父も大の車好きだ。
僕の祖父はベンツのトランスポーターに乗っていた。でかい。とにかくでかい。果てしなくでかかった。
広々とした車内に立ちこもるガソリンの匂いを今でも鮮明に覚えている。
というのも、僕も最近車を買った。
1984年Honda CITY。ずっと憧れていた車を買った。
車内に漂うは祖父の車のあの匂いと同じ。その懐かしさに購入を決めた。
そんな車が納車して3ヶ月で冠水して、、。
それはそれは強い台風の日に冠水してしまって。
僕はこの愛する車と何歳まで一緒にいられるのだろう。
そんなことを思った時にこの曲の制作に取り掛かりました。
東京という変わりゆく街の変わり方がすごく嫌いで、
昔からあるアーケードや喫茶店や雑居ビル。
人が築き上げてきた素敵な建物がどんどん近未来“風”な建物に変わっていく。
人の温かみなんて無下にされていく再開発ばかりで、ため息をついては受け入れての連続で。
だからこそ今あるものをより大切にしたいと思うし、
音楽として映像として残していきたいと思うのですな。宿命だとも思っている。
「クラクションレイニーブルース」は
そんな変わりゆく東京を車で走っていて感じたことを描いた曲です。
車の中にずっといるイメージで曲を作っていたので、
幼い頃よく車の中で聴いてた交通情報のシンセの音をふんだんに入れました。
よくあるシティポップに寄せる方向ではなく、
ドラムはズボンズのファンキーな泥臭さの音像で仕上げていき、
唯一無二の曲が完成したと思います。
ドライブする時はもちろん、たくさんのラジオ局でこの曲が電波に乗り
見知らぬ誰かの元に届くのを、心に記憶に残るのを、願っています。
今日もこの車とどこかへ出かけよう。
エンジンをかける度、立ち込める匂いと音に 昔と今の記憶が混ざり合い駆け巡る。
<リュックと添い寝ごはん・松本ユウ>
◆紹介曲「クラクションレイニーブルース」
作詞:松本悠
作曲:松本悠
◆4th Album『生きるは愛』
2026年2月25日発売
<収録曲>
1.Life is beautiful
2.満漢全席
3.クラクションレイニーブルース
4.恋煩い
5.会社員
6.灯火
7.敵いませんかね
8.タイムマシン
9.風は山から
10.冬になって
11.渇き
12.ネットルーザー





