それは宛名のない手紙だった筈

BREIMEN
それは宛名のない手紙だった筈
2026年2月18日に“BREIMEN”がシンガーソングライター・TOMOOをフューチャリングに迎えたニューシングル「ファンキースパイス feat.TOMOO」をリリース! タイトル曲は、TVアニメ『ハイスクール!奇面組』オープニングテーマです。はみ出すこと、揃わないことを肯定するアニメの世界観、ジャンルや定型に縛られないBREIMENの音楽性、TOMOOの柔軟な表現力、それぞれが強く共鳴する作品に! さて、今日のうたではそんな“BREIMEN”の高木祥太による歌詞エッセイを3ヶ月連続でお届け。今回が最終回です。自身の記憶を留めるために書いてきたはずの、個人的な曲たち。けれど、それらがバンドの音となり、誰かの思い出と重なっていくことで、気づかされることは…。 びっくりするくらい記憶力がないんです。 と言うよりは、そもそも記憶がないから忘れていることにびっくりすらしなかったり。 そんなこともあり、何か忘れたくない事などがあると、曲にしよう、となる習慣があります。 それは宛名のない手紙だった筈なんですけど、気がつけばバンドメンバーと演奏をし、気がつけばあなたが聴いてくれていたりします。 作詞や作曲ってとても恥ずかしいんですよね、曲を書き始めてから10年くらい経ちますが、作ったものを初めて聴いてもらう時は未だに、それがメンバーだろうと緊張してます実は。 それが実体験にせよ想像にせよ、自分というフィルターを通して出力されたものを視られることは、ほぼ裸を見られているのと一緒だと思ってるんで、最近批評が流行ってるみたいですが、僕の事は嘘でもいいから綺麗な形だねとか言ってその気にさせといてくれよなんて思ったりしています。(批評いつでもお待ちしてます) 10年くらい曲を書いていて、自分が思っていた以上に、音楽がその時々に寄り添っていたことに気がつきます。 それはよく言う、“あの曲が僕を支えてくれた”的な視点ともまた違くて、あくまで個人的であり主観的な日記のようなものとして、です。 そのようなものが、世の中にも公開されていて、尚且つ響いちゃったりした人がその人自身の思い出ともいつのまに紐付いたりしている事はとても恥ずかしく、とても素敵なことだと思っています。 長年住んでたアパートが取り壊され、マンションになるらしいです。 記憶力の無い僕は、その部屋で起きたあれやこれやを忘れないうちに掬い上げて形にしてるところです。 時間が解決するとはよく言ったもので、周辺環境の変化からなのか自分自身の老いからなのか、昔わからなかったことが解ったり、霧みたいなものが晴れたりしていきます。 それは人生を生き抜く上で不可欠なシステムと同時に儚さそのものだったりもします。 霧中で夢中だったこととか、解決し切りたくないこととか、散った点とかを メロディが繋いでくれるよう願って曲を書いているし、これからもそうしていくんだと思います。 <BREIMEN・高木祥太> ◆ニューシングル「ファンキースパイス feat.TOMOO」 2026年2月18日発売 <収録曲> 1.ファンキースパイス feat.TOMOO 2.ソングライター feat.TOMOO 3.ファンキースパイス feat.TOMOO(Anime Version) 4.ファンキースパイス feat.TOMOO(Instrumental) 5.ソングライター feat.TOMOO (Instrumental)




