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  • 小林私
    『中点を臨む』について
    『中点を臨む』について

    小林私

    『中点を臨む』について

     2024年8月16日に“小林私”が4th ALBUM『中点を臨む』をリリースしました。今作には、TVアニメ『ラグナクリムゾン』EDテーマ「鱗角」「空に標結う」、ライブでは既に披露されている人気曲「加速」「スパゲティ」「落日」「秋晴れ」「冷たい酸素」、気鋭のマルチクリエイター Mega Shinnosukeが完全プロデュースした新曲「私小林(produced by Mega Shinnosuke)」など、小林私が様々なアプローチで制作に挑んだ8曲を収録。    さて、今日のうたコラムでは、そんな“小林私”による歌詞エッセイをお届け。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 秋晴れ 」「 落日 」「 冷たい酸素 」「 スパゲティ 」「 加速 」にまつわるお話です。自身が気に入っているフレーズ。さらに、フレーズ誕生のきっかけとなった想いや体験、作品などなど。ぜひ歌詞と併せて、エッセイをお楽しみください。 前回から日が空いて、どんなことを書いていたのかと見返したら長すぎてびっくりした。600字以上を目処で!と言われているのに4000字超を送り付けていた。もうちょっと手際よくまとめられないもんかね。   以前までは一曲ずつ、そしてまとめのような三部構成で書いていたわけだが、今回は一記事ということで『中点を臨む』の中から、かいつまんで書くのがいいだろう。気になった曲の箇所だけかいつまんで読んでくれればいい。   ただし「空に標結う」「私小林」「鱗角」に関しては何度も色んなところで喋らされているので割愛。他の曲に関しても本当はインタビューで言っとけばいいものを嘘ばかりついていたので、自ら取り上げざるをえない。   そんなに嫌ならはじめから黙せという話なのだが、別に話したくないわけではなく、例えばインタビューではなんで初対面の人間にパーソナルなことを喋らねばならんのだ、といつまで経っても思ってしまうし、あるいはこのような記事を書く機会に際しても。   とはいえ、もの作りをする外で創作論を語るという浅ましい行為を誰しもやめられないのは快感が伴うからであろう。俺ってこんなこと考えてんスよ(笑) マ、大したことじゃないスけど(笑) かっけ~!ハイセンス~!大したことある~!あれ? 俺何かやっちゃいました?(笑)   と、ここまで分かってますよ、という自意識を含めてワンセンテンス。クラピカもそう言ってた。     「 秋晴れ 」について   曲順通りにいくのがいいだろう。そう思いきや、今作のなかで一番歌詞が気に入っているのがこの曲な気がしている。 どこかで語っているような記憶があるが、俺は断言する歌詞に憧れがある。いかんせん小心者ゆえに、歌詞にしろ原稿にしろ、迂遠な言い回しでくどくどと書いてしまいがちなのだが、秋晴れにはこうしろああしろと断言する箇所がなんと二つもある。   「空に標結う」の<どうか安全な息をしていて>や「鱗角」の<壊さなきゃ>では顕著だが、これらはあくまで『ラグナクリムゾン』という原作に寄りかかれるからこそ出てくる歌詞であって、自らを重心とする曲でここまで断定して書くことは非常に稀だったのである。   一つ目が、 <ほら遠退いてく理解という名の街に向けてもっと平易な言葉で語って>   前半はわりと手癖っぽい。 「スパゲティ」では<期待外れの街><アルミのシンクから発つ船>、「並列」にも<不快や具体のない着心地の服ばっかり売られてるブティック><一歩で分かる国>とか、やかましめに修飾をつけてからの一般名詞。あまり探してないがもっとある気がする、多分俺の中で流行っているんだろう。   断定は後半。 <もっと平易な言葉で語って> 痺れるぜ、<平易>という単語が大して平易ではないという自己矛盾。 あまつさえ<もっと語って>。 「秋晴れ」はサビが思い付かず、じゃあ無くていいやと考え直した結果、曲も歌詞も短くて少ない。つまりは必要最低限のことしか書いてない。お前が、今、もっと語れという話なのだ。   二つ目は、 <外は寒いが誰も入れるな>   これもかなりの断定。とはいえこの後に<それが正しいとは思えないでいるだけの日々を健やかに>とまた自戒に回収しようとするビビリが続くので、全体で見たら弱くはなっている。正しく断言しているのはやはり一つ目だろう。     「 落日 」について   タイアップの曲が続いていた時期だからか、やたら「暗い」という評価を頂いた。元々こんなもんやろがい。 気に入ってる歌詞でいうと<どうせ大してぱっとしないお宝>がメロディとしてもリズムとしても間抜けでいいなと思う。 <宝>という言葉は数年前から入れたいなと思っていたのでそれもある。ミュージシャンなるものをやっていると、どうも周囲が俺達のことを金銀財宝が入った宝箱だと信じていてそれを開けるのに躍起になっている、と感じることがままある。自分自身ではどう開けたって「中身はクソが詰まってる」と思うわけだが。   <あみだで決めたみたいな人生に意味があると信じている> もちろん元ネタは『ジャンケットバンク』。分かりやすすぎたのか聞かれなかったので一応明言しておく。   <とてつもない隕石が降って溜め込んだ本を燃やしても この身体さえ俺は自由に出来たなら> ここは『遺書/中原くん』の「僕が首を吊ろうとしたその瞬間に巨大な隕石がぶつかってきてそのまま地球はあっけなく滅亡してしまったらしい」のことを考えながら書いた。   あとは割とそのまんまのことをそのまんま書いている。     「 冷たい酸素 」について   頭からつま先まで捻りなし。締め切りに追われすぎてこういう歌詞になった。 もっとあるだろと思いつつ、 <要すれば日記には日付だけ、髪は脂ぎったオードトワレ> 勢いで書いた分、こういうのはいいね。河原温の『Today』シリーズと『秘密のトワレ』のことを考えていたんだろう。     「 スパゲティ 」について   <ラミネートされた花を言葉の間隙に仕舞って>という歌詞が出てきた勢いだけで書いた曲。間隙(かんげき)って一回は使ってみたかったから嬉しかった。   <吐き出した生煮えのスパゲティ 口に残る小麦味> この箇所、まだ誰にも何も言われていないのだが、パスタの茹で加減の確認でちょっと齧ってみたら芯残りまくりで不味すぎて吐き出すってあるあるじゃないのかな。全員が全員茹で時間計る派じゃないだろ。   最後に拍子を変えてみたのは『逢引/折坂悠太』の終わりがそんな感じで格好良かったから。マジでそんだけ。俺は歌詞をつけないと出来ないから結果的にだいぶ違うけど。   あとまた川の話してる。川、体、水、善、魚のどれかのことばっかり、キモい九字かい。 <魚の魂は>と書いて、俺は川魚のことしか頭になかったが、海育ちの人が聞けばまた情景がずいぶん変わるのかもしれないと今思った。俺が歌詞で魚といったらアユ、ヤマメ、イワナ、ニジマスのことだ。川育ちなのに未だに違いがあんまり分かってない、苦い内臓が食えればそれでいいから。     「 加速 」について   もう何度も話している気がするが、新幹線って早!って思って頭の二行の歌詞を書いて、そんだけの曲。 <雲は水飛沫のように地を這い、揺られながら加速していく 暮らしは観測と共に生成されて消えていく転生>   生成AIのことやファスト消費のことを全く考えていないわけではないが、くどくど説明を足して映える曲ではないかな、特に。 強いて言えばBPMを早くする方法以外で速度を描きたかったことくらい。     と、駆け足で色々書いてみたが、まあ好きに聞いてくれればと思います。 先行配信だのMVだの事前告知だの何時に出すだの曜日がどうのと、人間の心理を懐柔するテクニックに溢れた世に生まれてしまっていますが、 聞きたくなったのが20年後ならそのときに聞いてください。 それではまた、インターネットで。   <小林私> ◆紹介曲 「 秋晴れ 」 「 落日 」 「 冷たい酸素 」 「 スパゲティ 」 「 加速 」 全作詞作曲:小林私 ◆4th ALBUM『中点を臨む』 2024年8月16日発売 https://kobawatashi.lnk.to/Chuten <収録曲> 1.空に標結う 2.私小林(produced by Mega Shinnosuke) 3.秋晴れ 4.落日 5.冷たい酸素 6.スパゲティ 7.加速 8.鱗角

    2024/08/20

  • 小林私
    言葉選びの必然性について
    言葉選びの必然性について

    小林私

    言葉選びの必然性について

     2023年6月28日に“小林私”がメジャー第1弾となる3rd ALBUM『象形に裁つ』をリリース!今作には4月に先行配信された「杮落し(よみ:こけらおとし)」をはじめ、既にライブやYouTubeなどで披露され、以前から音源化希望の声が大きかった「繁茂」「目下Ⅱ」「biscuit」などの全8曲が収録。アレンジャーとしてSAKURAmoti 、白神真志朗、シンリズム、トオミヨウら、豪華な顔ぶれが参加しております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“小林私”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回が最終回です。歌詞エッセイを書くにあたり、小林私が事前にSNSでアンケートを実施。いくつかの質問への答え、そして、韻を踏んでいる楽曲を例に“言葉選びの必然性について”を綴っていただきました。今作と併せてエッセイをお楽しみください…! ◆ひとくち?Q&A◆   Q. 「火星ソーダ」は小林の書く歌詞の中では比較的ひらがなと口語が多いように感じる。なにか狙いがあってそうしたのか聞いてみたい。   A. 2019年くらいに書いた曲ですね。ダジャレからスタートして書き始めて、ダジャレ以上の何かにならなかった記憶があります。この時点ではまだ狙いとか意図とかを含める余裕はなく、とにかく曲らしきものを書き上げてみる、という時期でした。今見るとかなりおぼこさがあります。全然良い曲だとは思うんですけどね。   Q. 歌詞を書くのにどれほどの言葉を調べていますか? もしかして全部頭の引き出しに入っている…?   A. 作詞をする人は結構やってる気もしますが、初めに浮かんだ言葉からより適当な言葉を探したい時には「〇〇 類語」で調べることが多いです。知っている言葉でも忘れていたり意味が曖昧だったりするので、疑問に思ったら都度ネットで調べて、それから改めて辞書で引き直すこともよくあります。自分の心身に伴っていない言葉を使うのは控えるようにはしつつ、反面、使わないと身に付かないものでもあるので、知らなかった言葉を使いたいときは一層気を付けています。     さて、今回で小林私の歌詞についてのエッセイは最終回。 前回、前々回で加えていた「ひとくちQ&A」をなんとなく最初に持ってきてみた。こうすると、なんとなく最終話感がある。 「花も咲かない束の間に」「四角」は書いた当時のことを結構覚えていたので、比較的すんなり書けはしたが、最終である今回のテーマにはとんと困ってしまった。   エッセイとして書きやすい曲は他にも幾つかある。   怪作「アニメ漫画研究部の姫は俺のことが好きなんじゃないか」は面影ラッキーホールをどうにかオタクナイズ出来ないか、と思案した結果の曲で割と書きやすい。 「生活」「悲しみのレモンサワー」辺りも人に贈るという名目があって書き上げたものだから、これも理由を含めて書きやすい。   とはいえ、これらは自分の中の外れ値のような曲ゆえ他の作品に活きていることがあまりない。せっかくなら全体を通して言えることを書いておきたいという欲も捨て難い。 前回「いい加減あの曲について言葉にすべきか否か…」と思わせぶりに書いていたのは「サラダとタコメーター」という楽曲のことなのだが、これがどうにも上手い文章が思いつかない。 一文一文を説明していくというのはあまりに野暮の極みであるし、じゃあ最初っからそう言えと自分でも思ってしまう。     そんな中でこんな質問が送られてきた。     Q. 小林は楽曲の中で韻を踏みながら「今私は韻を踏んでいます」と曲の中でメタ的な視点を取ることがあると思います(具体例を挙げるなら「冬、頬の綻び、浮遊する祈り」、「スープが冷めても」など)。 そうかと思えば思いっきり韻を踏んでいる曲もあるわけで(「サラダとタコメーター」など) 小林にとって曲の中で韻を踏むという行為はどういう行為なのか気になりました。     ひとくちで答えようと思っていたが、やたら長くなりそうだったので、今回はこの質問を取っ掛かりに書いていこうと思う。 まず「メタ的な視点で韻を踏んでいる」例に挙げていただいた曲の該当箇所を見てもらおう。     「冬、頬の綻び、浮遊する祈り」(以下「冬」)   やけに浮遊感があるのは勘違いじゃないな 言葉にすれば凡庸で貴方に云うのもこれきりにしたいよ 寄せては返す波のように訪れる あてどないこの暮らしに流せないのはクラシック 洒落じゃないんだ     「スープが冷めても」(以下「スープ」)   悩んでも部屋はまた狭くなる 時間の止まったカレンダー 嗚呼、君は可憐だ 駄洒落た台詞も詩も歩調も 愛せてしまうんだ、熱を帯びる間は     「冬」では<あてどないこの暮らしに流せないのはクラシック 洒落じゃないんだ>の箇所。   言うまでもなく<暮らし>と<クラシック>を掛けたダジャレ。そこに<洒落じゃないんだ>と続けている。文字通りジョークではないという意味と、「洒落にならん!」みたく“笑えない”という意味が掛かっている。まあ、結果的にどちらも洒落ではあるが…。   クラシックと聞くとクラシック音楽が真っ先に頭に浮かぶかもしれないが、ここではどちらかと言うと“古典”だとか“広く認められているもの”みたいな意味が強い。つまり「俺の日々はこんなんなのに、ふざけんじゃないよ!」みたいなことを言いたそうだ。   「スープ」では<時間の止まったカレンダー 嗚呼、君は可憐だ 駄洒落た~>の箇所。   <カレンダー>と<可憐だ>のダジャレ。こちらは「冬」とは打って変わって<駄洒落た台詞も詩も歩調も愛せてしまうんだ>と続けて、曲中でもダジャレであることを認めている。   この曲は、ざっくり言うと“熱をもって取り組んでいたこと・ものに対する執着”を歌っている(ラブソングだと時々聞かれるが、そのつもりは全くなかった)。 つまり「くだらない感情あるいはその発露の持つくだらなさは情熱によってあやふやになっている(それも含めて好ましい)」と、そういうことを言いたいのだろう。     もう一つ例がある。     「biscuit」   こんな建碑に無我夢中だと言うそのニュアンスの五里霧中感の ヘイトスピーチ程度の不一致蹴っ飛ばしてなんて大抵酩酊性から 成る酌量、かっから鳴る錫杖、月並みな方々の言うがらんどう また腹減るならベル並べるのべつ幕なしのマクベス斯くあるべし   とか遊んで結んで開いたって誰にも伝わらぬカタストロフィ たった一人の実績解除に誰も彼も興味ない     これも「メタ的な視点」で<とか遊んで結んで開いたって>が当てはまる。 (余談だが、YouTubeにこの曲を載せた際、<カタストロフィ→トロフィー→実績解除>の遊びに対する言及があり、よく気が付くなあと思った。)     さて、長々と例を見せたがここからが本題。 「曲の中で韻を踏むという行為はどういう行為と認識しているか」について。 言い換えると「言葉選びの必然性」であろう。   これは本当にひとくちでは言い難い。言うなれば音楽上の宗派の問題だからだ。 その上で現在の私個人の意見を述べるとすれば「韻を踏むこと自体に大した必然性はない」だ。 その宗派を仮に、乱暴に二分するとメロディ重視かリリック重視か。 ジャンルにもよるが、耳が気持ちが良く音楽的に格好いいのであれば意味は大した問題ではない、というのは正当だ。 でも、せっかくなら意味を通して必然性も持たせたい…持たせたくない? というのが作り手としての私の美学である。   「冬」におけるダジャレの必然性は、大きくは雰囲気の維持と考えている。この詞は割と変えようがあるので、メロディを少し無視して適当に改変してみる。     “あてどないこの日々を彩れないビビッドの色 洒落じゃないんだ”     “ あてどないこの生活が入り交じり暗い清濁に 洒落じゃないんだ ”     一応こういうのでも成立する。 ではどう取捨するのかというと <暮らし・クラシック><日々・ビビッド><生活・清濁> と並べて見た時の空気感が曲に合っているかどうか。 ビビッドと聞いたときに思い浮かぶ色は楽曲全体のバルールに合ってない感じがする、清濁も相反する意味が気になって流れが悪くなるような…といった消去法による必然性。はじめからベストな言葉が見つかることもなかなかない。   「スープ」におけるダジャレの必然性は分かりやすい。 くだらないことも喜びと思える感覚を歌うなら、とびきりくだらないことを言っておきたいからだ。   「biscuit」も近しい。遊びを入れる必然性への疑問に対して一度遊びまくる(あくまで理想的な伝わり方をしている前提だが)。これによって説得力を持たせたい意識。 「こんなに苦しいのに報われない」みたいな曲に「どう苦しい・なぜ苦しい」が抜けてると、なんだかなあと思うからだ。     ここまで作中の言葉選び(特にダジャレ・韻)の必然性について書いたわけだが、これはタイトルにも勿論言える。 タイトルについて綴られた文章では『題名の社会史 : 芸術作品と題名の機能/村田千尋』や『タイトルの魔力 作品・人名・商品のなまえ学/佐々木健一』がメチャ面白いので読んでほしい。   現代のタイトルはその曲の何を標榜しているのかを明快にするシステムが多く取られている。 小林私の楽曲で見てみると、「悲しみのレモンサワー」は分かりやすい。作中にも散りばめられている大きい軸をそのままタイトルにしている。 「アニメ漫画研究部の姫は俺のことが好きなんじゃないか」も同様。描かれている物語に対する題名だ。 「目下」は作中にも含まれているが、テーマ、その状態を表す。また「目下Ⅱ」は「目下」というが曲をベースに、そのシリーズであるような印象をつける。   「冬、頬の綻び、浮遊する祈り」は少しややこしい。このままのセンテンスは作中には一切登場せず、明快にテーマを表しているわけでもない。当然「雪、無音、窓辺にて。」のオマージュでもあり、風景に対して風景と付けるような、記号化に対する逃避である(「雪、無音、窓辺にて。」の意図は分からないが)。「冬、頬の綻び、浮遊する祈り」は就活生に向けたタイアップの曲だったので、そのような意味を込めた。   このように歌詞であれ題名であれ、言葉一つとっても色々なことを考えるしろがあって楽しい。 こういうことを思索するのも言うなれば私の趣味であり、同じ趣味の人が増えてくれるともっと楽しくなる。     と、普段考えていることをつらつらと起こしてみたが、いかがだったろうか。 三回にわたってだらだらと理論立ててみたり、それらしいことを書いてみたりもしたが、最終的な判断は己の思う「なんとなく良い方」に従うべきだとは思う。私は音楽理論も大して分からないし、勘で曲を作って、感情に論理を追わせる、ある種無粋なことをしてしまう人間だ。 それに自分で作ったルールに縛られて何も書けないようじゃ意味がない。幸いなことにその国の王は自分自身であり、立法も司法も行政も思うがまま。モンテスキューもびっくりだ。   どの言葉をどのように扱うかというのは、はじめっから上手く出来る人もなかにはいるが、少なくとも私は現在も含めてそうじゃない。よく「語彙は小説からですか」と聞かれるが、そんなことはない。小説、俳句、漫画、アニメ、お笑い、あるいはゆっくり実況とか、友達が話してたことだとか、立て看板、辞書の序文、言葉にまつわるものは無限に広がりを見せている。その一端に触れ続けながら、その領域を少しでも広げられるようになれればいいなと思っている。究極は、それが楽しいからだけれども。   ということで最終回終わり。回を追うごとに長くなってるのはご愛敬。 読んでいただき、アンケートのご協力もありがとうございました。ここで取り扱わなかったものも有り難く拝見しました。 そしてこのような機会はなかなか自分では作れません。俺ってこんなこと考えてたんだ、と文章にしてみて初めて気付いたことも山ほどありました。ご依頼くださった歌ネットさんもありがとうございました。   それではまたインターネットで会いましょう、小林私でした。   <小林私>  ◆3rd ALBUM『象形に裁つ』 2023年6月28日発売   <収録曲> 収録曲: 1.杮落とし 2.可塑  3.線・辺・点 4.四角 5.繁茂 6.biscuit 7.目下Ⅱ 8.花も咲かない束の間に

    2023/06/29

  • 小林私
    「四角」について
    「四角」について

    小林私

    「四角」について

     2023年6月28日に“小林私”がメジャー第1弾となる3rd ALBUM『象形に裁つ』をリリース!今作には4月に先行配信された「杮落し(よみ:こけらおとし)」をはじめ、既にライブやYouTubeなどで披露され、以前から音源化希望の声が大きかった「繁茂」「目下Ⅱ」「biscuit」などの全8曲が収録。アレンジャーとしてSAKURAmoti 、白神真志朗、シンリズム、トオミヨウら、豪華な顔ぶれが参加しております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“小林私”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第2弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「四角」にまつわるお話です。この曲のタイトル・テーマが生まれたきっかけ。作詞の際のルール。歌詞に込めた思い。そして事前にSNSで募集した質問への答えを明かしてくださいました。今作と併せてお楽しみください。 前回の「花も咲かない束の間に」では主に質問に答える形式で筆をとった。その方が書きやすい、という理由に他ならない。しかしそれは、質問しやすい曲であるから、ということも有り得るだろう。前回にも添えたことだが、本来解説どうこうで楽しむものではない。あくまで少し、野暮なことだ。   「『花も咲かない束の間に』について」では、何故この言葉なのか? どういう構造なのか? といった比較的ロジカルな説明をした。脈絡があり意味があり必然性に満ちた歌詞というのは魅力的だが、それは時としてクイズのような正誤判断をさせ、作品の本質からはむしろ遠ざかる。そもそも共感だけが感動ではない。未知で不快で理解不能な驚きもまた感動である。   音楽を、引いては作品制作において、あるいは暮らしの中で、我々は自身の行為についてどれほどのことを説明出来るだろうか。   ジャンクフードを食べるときに今日はよく頑張ったし、たまには…なんて言い訳をしてみるが、本当はただ食べたいだけで、気付けば「たまには…」ばかりの日々になってしまうこともある。   今のは単なる軽い一例だが、どれだけ言葉を尽くしてみても基盤にあった感情の近似値でしかない。限りなく近いが故に無意識に言葉を軸に感情が象られていたり、あるいは言い訳や正当性を携えて本来の感情から逸脱してしまうことも有る。その先で歪み、肥大化していく恐れもある。   つまり言いたいのは、前回はコラム調に解説の色を濃くしてみたが、今回はエッセー調に叙情的に書いていく。ぐだぐだ書いてみたが最大の理由は後述する。   今回のテーマは「四角」   勢いと手癖で書き切る曲もあれば、途中で主題が決まることもあり、また軸を初めから設けて書くことも有る。どれがより良いということはないがこの曲は三つ目の手法で書かれている。きっかけを元に、そこから大きく逸れないように書いた。   このやり方の欠点として、思い浮かんだ理想に近付きこそすれ、思ってもみないことは起きにくいことが挙げられる(とはいえ勢いや手癖で書く曲も中々想定外のことは起きないものだが)。しかしこの曲の主題は「部屋」。小さく、浅ましく、どこへも飛び出せないような曲。だからこの手法がきっと合っていると信じて書いた。   この曲のタイトル、またテーマを思い付いたきっかけは明確に覚えている。 ある時、ふと見渡した自室が奇妙に思えた。 四角い部屋の中に四角い無機物ばかり。 四角い本棚の中にきっしりと四角い本が詰められ、四角い机の上に四角いモニター、床には四角い段ボールやCD、ティッシュの空き箱、ゲーム、エトセトラ。   第一に思ったのは「キモすぎる」   その次に思ったのは「この部屋は死んでいる」だ。   きっかけからしてこのようだから、解説するタイプの曲ではない。ただまあ、せっかく三本も書かせていただけるのだからパターンを設けたいという下心だ。これが最大の理由である。   閑話休題。   そういったきっかけからこの歌詞に辿り着くのは早かった。     四角い部屋のなかに小さい四角がある ひたむきに集めたような気がして捨てられない     私は作詞におけるルールをいくつか設けていて、例えば「励まさない」「応援しない」「背中を押さない」といったものがあり、この歌詞もルールに則って書き出した。 ルールを明文化しているわけではないのでざっくりとした言い方になってしまうが敢えて言うのであれば「落ち込みすぎない」というもの。「悲観的になりすぎない」と言ってもいい。 この「過ぎない」というのが重要で、もちろん落ち込んだり悲しみに暮れたりするのは問題ない。日々に悲しみというものは悲しいかな、ある。   きっかけを元に分かりやすく改悪してみる。     四角い部屋のなかに小さい四角がある いますぐに捨てるべきもので溢れて死にかけてる     暗すぎ。ここまで絶望していると「さっさと捨てろよ」としか思わない。 しかし実際には捨てていない現実がそこにはある。それはただの怠惰かもしれないが、一定の愛着が存在すると思った。 使う予定のないクッキー缶だとか買ってから数年読んでいない本だとか、意味のない無機質なものへの愛着。それは拡げてみれば物でなくたって言える。 その愛着を無視して全て絶望するのはドラマティックかもしれない、が無理があると思った。   このルールは他の箇所にも適用されている。ラストサビは分かりやすい。     もうじき 息をするだけで意味のない苦しみを繰る日々の続く理由を 求めて 近く遠くない未来をあくまでも明るい希望に満ちたものだと 秘密裏に見なし遠退く日射しのその切っ先に体が刺さり、 飾り付けて、肌身透けて、ただ見つめて、ただ見つめて、 まだ見つけてない残り火が余りあれ、余りあれ...     時折、私の楽曲の仄暗さを褒めていただくことがあるが、実際に歌詞を読むと案外そうでもない。マイナー調で声が低くて私自身が根暗なだけで、最終的な眼差しは意外と明るいことが分かるだろう。   足元ばかり見て落ち込む日々の続く先は訳もなくきっと良くなっているという希望。希望という言葉が明るすぎるのであれば妄信と言い換えてもいいが。   結局のところ、どんなに落ち込んで塞ぎ込んでいたとしても、それを歌詞に起こし、メロディにし、パッケージに包み、世界に提出している。なんらかの形で社会との接続を試みている。 その限り我々はどこか前向きで冷静だ。 だからこそ愛着を捨てきれない。本当に変わろうと思っていない。甘えた考えのまま労せずに認められたい。その過程で何かが変わらなければいけないとしたら、それは世界の方だ。     四角い部屋のなかに小さい四角がある     そういった傲慢と希望と愛着の歌、なんじゃないかな。   ということで第二弾はここまで。 前回より抽象度が多少上がりましたが、こういう書き方もあります。 早くも次回でラストになります。いい加減あの曲について言葉にすべきか否か…という考えは巡らせつつも、何も思いつかなかったらあの曲か、この曲か…せっかくなら最新アルバム以外からも持ってきたいところです。   今回もアンケートご協力ありがとうございました。思っていたより膨大な量が来てしまったので、ひとくちQ&Aも何点かお答えしておきます。質問内容は誤字脱字を含めて多少省略、改変しておりますのでご留意ください(支離滅裂な文章がぼんぼん送られてくるの、個別で紹介したいくらい怖いぞ!)。 第三弾に向けて引き続き募集しておりますのでよろしくお願いします。     ◆ひとくちQ&A◆     無展開の乱反射 ヘッドライト切り裂き魔 誰の指図も受けない 北から 不気味な夜の開拓者     Q. 『飛日』の冒頭はBUDDHA BRANDの『人間発電所』からサンプリングしてるだろ!そうなんだろ!そうって言え!!   A.ヒィッ!そうです。   Q. 『繁茂』の<然しも露払いを恐れていたのに浮動に鳴いて撃たれた鳥>の部分に元ネタ(?)はありますか?   A.後半は『雉も鳴かずば撃たれまい』です。   Q. 『biscuit』 <暖かな日が溜まり二酸化炭素混ざるあの居間の居心地の悪さを貴方にどう伝えようか> のところが好きすぎるので作詞の経緯を聞きたい。   A. 家族と実家が嫌いだからです。   Q. 『光を投げていた』というセンテンスについて Q. これから売れていくような方が<光を投げる>という行為に関して、過去形を使うことにどうしても違和感を感じてしまいました Q. 『光を投げれば』の歌詞も読んだけど『光を投げていた』何?    A. 大雑把に話すと人の目は物ではなく物に反射した光を見ています。曲中では鏡を取っ掛かりに自分を見つめています。 アルバムのタイトルにするにあたって、知覚することは光を投げかけること、という解釈を進めます。 それは物でなくとも、パラレルワールドの自分であっても、そこに光を投げる・投げ返される営みが存在すると。大いなる飛躍です。   アルバムタイトルに大きな意味を持たせる予定はなく、その時期の自分ないし制作を包括する言葉を付けています。その時期の自分のメインテーマとも言えます。 つまり『健康を患う』も『光を投げていた』も『象形に裁つ』も、「暮らし」の言い換えでしかないのです(時々インタビューで言ってる気もします)。   何故過去形なのか?という質問に関しては二点。 まず「光を投げる」を希望的な意味では使っていませんでした。同様に「光」という単語に前向きさや活力的なイメージをあまり持っていません。光があることは、文字通り光があることでしかないのです。 「投げていた」は元より過去形に限定する意図はありませんでした。敢えて言えば状態のつもりです。これを「投げている」にしなかった理由としては、死ぬまで意識せずとも行い続けることにわざわざ…?という思いがあって真っ先に外したような記憶があります。 <小林私> ◆3rd ALBUM『象形に裁つ』 2023年6月28日発売 配信: https://kobawata.lnk.to/hanaTW   <収録曲> 収録曲: 1.杮落とし 2.可塑  3.線・辺・点 4.四角 5.繁茂 6.biscuit 7.目下Ⅱ 8.花も咲かない束の間に

    2023/06/22

  • 小林私
    「花も咲かない束の間に」について
    「花も咲かない束の間に」について

    小林私

    「花も咲かない束の間に」について

     2023年6月28日に“小林私”がメジャー第1弾となる3rd ALBUM『象形に裁つ』をリリース!今作には4月に先行配信された「杮落し(よみ:こけらおとし)」をはじめ、既にライブやYouTubeなどで披露され、以前から音源化希望の声が大きかった「繁茂」「目下Ⅱ」「biscuit」などの全8曲が収録。アレンジャーとしてSAKURAmoti 、白神真志朗、シンリズム、トオミヨウら、豪華な顔ぶれが参加しております。    さて、今日のうたコラムでは、そんな最新作を放った“小林私”による歌詞エッセイを3週連続でお届け。今回は第1弾。綴っていただいたのは、今作の収録曲「 花も咲かない束の間に 」にまつわるお話。歌詞エッセイを書くにあたり、小林私が事前にSNSで行ったアンケートで最も質問数が多かったという1曲です。歌詞に込めた意図やこだわりをワンフレーズずつお楽しみください。 今回のコラムを書くにあたって視聴者へアンケートを募った。自分のこの曲のこの歌詞はどうたら…と書くのがこっ恥ずかしかったからだ。 彼らがそう言うもんで、まあ、そこまで言われちゃったら、ねえ? という前置きで書き始めたかったのだ。   なにせ詞外で説明するくらいなら初めから詞内に起こせばいいし、なんとなく野暮な気がしてしまう。それに「作者がそう言ったから」というのは言説としてあまりに強い。強すぎる。 あくまで、小林私が考えていることに一番詳しい人間が客観的に見た一解釈として書いている。 その前提で読んでいただけると幸いだ。   今回のテーマは「 花も咲かない束の間に 」   アンケートでは最多数得票。新しいアルバムにも入る曲で、なんというか、あまりに都合が良すぎる。テーマにする曲を数で決める予定ではなかったし、ビジネスとしての都合の良さからはむしろ逃げたい気持ちはあれど、正直コラムとして書きやすい気がして第一弾はこの曲に決まった。   自分の歌詞を見返すことはよくある。書いた瞬間のことを忘れていってしまうからだ。後から見返してそういえばこんなことを考えていたような…と考えることが多く、さきに言った「客観的に見た一解釈」というのはあながち間違いではないのだ。 何から書こう。上から順番にいくのがいいかな、その順で書いただろうし。     この曲は『象形に裁つ』というアルバムに収録されたこともあり、1番Aメロの<裁ち鋏>との関連を聞かれることが増えた。これは明確に意図を覚えているので解説しよう。     体の重さを感じない夜は 君の居場所を忘れてる所為 枕の奥に隠したくなるのは今にも千切れそうなか細い手 裁ち鋏を引っ張り出してただ眺めては道具箱に仕舞う     まず、ゾクッとするような描写を心掛けた。穂村弘が大好きで、彼が著書で「怖い歌は必ずいい歌」と書いているのを見たからだ。じゃあ怖くすればいい歌になる。穂村弘が言うんだから間違いない。 ここで諸君に質問したい。 「はさみ」と聞いて思い浮かぶ音はなんだろう?   きっと「チョキチョキ」とか「ちょきん」ではないだろうか。 反対に「裁ちばさみ」と聞いて思い浮かぶ音は?   …なんとなく「じょきん」である気がしないか。   <今にも千切れそうなか細い手>が大きなはさみに挟まれて「じょきん」 そんなことを考えながら<ただ眺めては道具箱に仕舞う>   こっちの方が俄然“怖い”感じがするだろう。 さて、この曲で最も言及されていた箇所が二つある。一つずつ見ていこう。     改札機が立ち塞がる日にはドーナッツでも買おうかしら どうしても涙が出る日には貴方に無理言って会おうかしら     ここに関する質問は物凄く多かった。自分で書くのは面映ゆいが「素敵」「きらきらしている」とのコメントを頂いた。突き放す言い方をしてしまうと、この歌詞には何の必然性もない。どんな歌詞が入っても成立する。それ故に具体的なことを描写する必要がある。 例えばここが「なんか上手くいかず悲しい日には君に会って元気を貰おうか」とかだったら最低だ。我々はその「なんか」を描かなければならない。   数ある「なんか」の中から<改札機>をチョイスしたのは、なんだろう。ウチ/ソトで分けるならこの楽曲は全体的にソトへの眼差しが主体になっている。 改札機はソトへ向かう為の出口であり、ウチへ帰る為の入口でもある。これはどちらだろう、ソトへ向かう時にドーナッツを買うだろうか? 曲の流れで示すと<道具箱(ウチ)>→<太陽を見れば(ソト)>→<改札機が立ち塞がる(ソトからウチ)>という循環だ。ただ、くどいようだがこれはそうである必要はない。 何故なら、     理由なんて別になんでも良くて膏薬のようにどこへでもくっつけて また明日を満たしてみる意味を探してみたいのです     と、こう続くからだ。 二つ目の箇所はここだ。     ちょっとのことで崩れてしまう児戯のそれと同じ砂山さ だからどうか固めようと水をかけている 花も咲かないのに     この箇所も多くコメントが寄せられていた。ここに関してはさして説明することはないが、強いて言えば「花も咲かない束の間に」というタイトルの回収ポイントである。   このタイトルに違和感を覚えた人はいるだろうか? 「束の間」というのはごく短い時間であり、花が咲くまでの時間を表すには少しおかしい。   ここで<児戯>という歌詞が必要になってくる(正確には過去を想起させる単語)。幼少期の体感時間は大人のそれに比べて圧倒的に長い。 <また明日を満たしてみる意味を探してみたい>日々は<ちょっとのことで崩れてしまう砂山>のように脆く、また砂粒を押し固めるように日々の体感は自身が重ねる歳月と共に短く圧縮されていく。 花が咲くまでの時間も歳をとると共に「束の間に」なっていくのだ。   そんな「束の間を楽しんで」という流れになっている、気がする。   最後の箇所だ。ここは多分全然伝わっていないので一応説明しておきたい。     唐紅に水くくらないし、網戸から木漏れぶ光さえ この手には溢れる代物ですがどうか、どうか     「唐紅に水くくる」というのは言うまでもなく落葉。その否定形なので、もう花は咲いているのかこれから咲くのか、限定しない。この曲における「花」は人によって解釈が分かれるべきだからだ。 <網戸から木漏れぶ光>は部屋に差し込む光が床に当たっているようなイメージが湧く。そして<この手には>と繋げている。   太陽(上)から落葉する地面、床、見下ろす自分の手(下)と目線の動きを下げながら<か細い手>というウチから見たウチではなく<光の差し込む部屋で見る手>というウチに影響するソトに気付く。 上下、内外、時間経過する横軸と眼差しの方向を意識した楽曲、なんじゃないかな。   ということで第一弾、長くなりましたがここまで。   最後に「丸々使って解説するほどでもないけど質問された歌詞」について、ひとくちQ&Aというコーナーを設けて返答します。 アンケートご協力ありがとうございました。 第二弾、第三弾の執筆もありますので、コーナーも含めて引き続き募集しております。     ◆ひとくちQ&A◆     洗い終えた馬の毛に紛れる羽虫の口先すら 殺めたくなるじゃないか 交わる点を書き出してみたい     Q. 『線・辺・点』のラスト「殺めたくなるじゃないか」という強くて直接的なワードを選んだ理由   A. 「馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで人戀はば人あやむるこころ」 という塚本邦雄の短歌を本歌取りしています。 <小林私> ◆紹介曲「 花も咲かない束の間に 」 作詞:小林私 作曲:小林私 ◆3rd ALBUM『象形に裁つ』 2023年6月28日発売 https://kobawata.lnk.to/hanaTW <収録曲> 収録曲: 1.杮落とし 2.可塑  3.線・辺・点 4.四角 5.繁茂 6.biscuit 7.目下Ⅱ 8.花も咲かない束の間に

    2023/06/15

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