postmanは少年野球チームで集まった幼馴染四人からはじまった。

postman
postmanは少年野球チームで集まった幼馴染四人からはじまった。
名古屋の4ピースバンド“postman”が、2020年7月1日に1st Full Album『HOPEFUL APPLE』をリリースしました。今作には、1st Mini Album、2nd Mini Album、会場限定シングル迷信.ep からの楽曲も含む、ここまでのベストアルバム的なフルボリュームの全13曲が収録されております。是非、その歌詞もじっくりとご堪能くださいませ…! さて、今日のうたコラムではそんな最新作を放ったpostmanのボーカル・寺本颯輝によるスペシャルエッセイを3回連続でお届け!今回はその第1弾です。綴っていただいたのは、バンド“postman”の誕生のお話。実は彼らの始まりは、少年野球チームだったそう。どのように出逢い、どのように音楽をスタートさせたのか。その軌跡を明かしていただきました…! ~歌詞エッセイ第1弾~ どうもpostmanのボーカル&ギター、寺本颯輝です。今日から三回に分けてエッセイというものを書かせていただくことになりました。初めましての方も多いと思うので、まずは自己紹介から。postmanは少年野球チームで集まった幼馴染四人からはじまったロックバンドです。なので、その少年野球チームの話から。 遡ること十五年前、それは小学一年の頃。両親に連れられて地元の少年野球チーム「松原ファイターズ」の練習に見学へ。半ば強引に。そしてその日にすぐ入団が“決まった”。何故“決めた”ではなく“決まった”のかと言うと、全くの不本意だったからである。僕はその時の事を鮮明に覚えている。 初心者にも関わらず僕がミスをする度にキレ散らかす目付きの悪い上級生や、当時から髪が少し長かったからか、今にもバリカンを手に刈りに来そうな勢いで睨み付けてくるコーチなど、当時の僕はすぐに帰りたい気持ちでいっぱいになった。髪の毛も惜しかった。 ようやく練習が終わるころ、コーチからの最後の話があった。迎えに来ていた母親が遠くから口パクで僕に「帰る?」と聞いてきた。こんなとこに連れてきやがってという思いもあったので、母親に向かって、首などもげても構わないという程に力強く何度も何度も頷いた。 ところが着替えや片付けをしている時、母親は監督と入団の手続きを済ましていた。家に帰り怒りながら問いただすと、母親はあの時僕に口パクで「帰る?」ではなく「入る?」と聞いていたのだという。その時、僕は少しだけ涙を流していたかもしれない。 こうしてpostmanの原点である「松原ファイターズ」への入団が“決まった”のだ。そして毎日毎日辞めたいと思いながらも小学校六年間ちゃんと続けた。今でも野球は得意だし一番好きなスポーツです(当時から何故か寺本家はずっと広島ファン)。 では、ここからはpostmanメンバーの紹介を。 まず一人目。クールギタリスト“兼本恵太朗”。祖父、父親共々「松原ファイターズ」のコーチをやっているという事もあり、僕が入団した時から彼は既に僕等の代のキャプテンを任されていた。ポジションはセカンド(コイツも毎日辞めたがっていた)。今の風貌とはかけ離れていて、当時は坊主で眼鏡をかけた“THE 優等生”の小学生だった。あの時の僕は、まさかこのキャプテンとバンドをやるとは思ってもいなかった。 二人目、元気ベーシスト“岩崎圭汰”。小学二年ぐらいの頃に入団してきた。ポジションはレフト(コイツも毎日辞めたがっていた)。風貌は今と特に変わらない。強いていうならもっと前歯が出ていた気が。僕のポジションはセンターだったので外野でよくふざけ合ったりして怒られていた。メンバーで唯一小中高同じの長い友達。 三人目は、ライトの“たまちゃん”。あれれ???と思う方も多いとは思いますが、まだ天パドラマー“いわたんばりん”とは出会いません。もう暫しお待ちを。あと因みに“たまちゃん”も勿論毎日辞めたがっていました。 そして小学五年生の夏、両親の影響で赤ん坊の頃からロックを聴き続けていた寺本颯輝は遂にギターに目覚めたのです。父親が若い頃に購入して三日で断念した黒のストラトキャスターを押し入れから引っ張り出し、RADWIMPSの「生春巻き」やRed Hot Chili PeppersやBEATLESの「Twist & Shout」のライブ映像などを観ながら兎に角掻き鳴らす毎日が始まったのだ(練習は全くしなかったので中学二年ぐらいまでコードの一つも知らなかった)。 その後、いつも遊んでいた現在のメンバーと“たまちゃん”を含めた三人にも楽器の面白さやバンドの素晴らしさを知ってもらって、バンドを組むに至る。各自楽器を手に入れて中学に上がったあとはスタジオに入ったり、文化祭でASIAN KUNG-FU GENERATIONのコピーをしたり。中学三年のときにはオリジナル曲を作りはじめるくらいにはなっていた。そして高校一年の夏、一度だけ名古屋のライブハウスに出演。 その時のバンド名は「postmans」。 お気付きだろうか。 postmanの複数形はpostmen。 つまりは見事な文法ミス。メンバー全員アホ丸出し。 何故誰一人気が付かなかったのか。 しかしこれが我々「postman」の真の始まりなのです。 次回へ続く。 <寺本颯輝> ◆1st Full album『HOPEFUL APPLE』 2020年7月1日発売 RX-172 ¥2,500+税 <収録曲> M-01. 探海灯 M-02. 揺らめきと閃き M-03. 蒼 M-04. ウキグモ M-05. セレクティブサンクション M-06. Hot Apple Tea M-07. 君影草 M-08. OLD TALE M-09. 光を探している M-10. 夢と夢 M-11. 愁吟 M-12. 転げ回れ M-13. 六芒星 - Profile - 愛知県春日井市の少年野球チームで結成された、4ピース・ロック・バンド。名古屋を拠点とし、「届ける」をコンセプトに活動中。寺本(Vo.Gt)の個性的な歌声とキャッチーなバンド・サウンドから創造される世界観を武器に、同年代を中心に熱い支持を集めている。2019年6月に発売したライブ会場限定CD「迷信.ep」に収録されている「揺らめきと閃き」のMVがYouTubeを通して海外でも高く評価をされている。名古屋のライブハウス・シーンで最も成長が期待されているバンドである。
























