わかってくれそうだと思った

三四少女
わかってくれそうだと思った
2026年4月8日“三四少女”がメジャーデビューEP『一生仲仔』をリリースしました。関西を中心に精力的にライブ活動を行う男女混合バンド“ネオキューティーロックバンド”を掲げる三四少女(サンスーガール)がついにメジャーデビュー。ちょっと重めな恋愛を歌った最新シングル「占いたいっ!」など全5曲を収録したEP作品となっております。 さて、今日のうたではそんな“三四少女”の川田羽撫子による歌詞エッセイをお届け。春に対する思い、自身の原体験、そしてメジャー1st EP『一生仲仔』に込めた願いについて、綴っていただきました。ぜひ、今作とあわせて、受け取ってください。 人間は1日に約35000回の選択をしているらしい。 そんな無数の選択の中で誰かに出会うということは、きっとどこかが似ていて、潜在意識のなかで同じ選択を繰り返していたということになる。 春は好きだ。 寒さからくる緊張やこわばりをほどいて、自分のことを正気に戻してくれる気がする。 春は流動体で、まるで氷が溶けてアイスコーヒーに混ざっていくような、冬と夏の間にグラデーションをかけるためだけに存在するかのような、曖昧な季節だと思う。 つい見逃してしまうような季節のことを全員が『春』と呼べるのは、この季節が待つ新たな出会いのせいかもしれない。 2020年の春は、唯一出会いの無い春だった。 高校1年生になった。 ラジオから流れる音楽や人の話し声が、いつもより自分の近くにいる気がした。 そのせいで、バンドを始めることになってしまった。 こうして自分のことを書いていると思う。 どこか他人行儀で、自分のことを他人事だと思ってしまうくせをやめたい。自他の境界が曖昧で、そこには自覚的な半端さもにくらしい。かなしくなる。 でもきっと、もうちょっとあたたかくなれば、そんなことも考えなくなるのだろう。多分。 自分の原動力はもっと怒りで、呪いで、見返したくて、傷つけたくて、後悔させたくて、どうしようもないから、でも、きみのことは大切にしたいと思ってる。 そりゃあわかんないよ。自分のことも、きみのことも! でもさあ、自分となら、きみもきっと世界を、世界っていうのは、その、生活を、変えられるっていうと大袈裟なんですけど、あの春の自分がそうだったように、自分がきみにとって何かのきっかけになれるかもしれないって、自分の願いでしかないけど きょう35000回のうちの選択の中でここにたどりついたってことは、自分ときみはどこかにてるはずだから、自分みたいなきみのことを、自分を、どうにかしたい! どうにかなったらDMください <三四少女・川田羽撫子> ◆メジャーデビューEP『一生仲仔』 2026年4月8日発売 <収録曲> 1. 一生仲仔 2. 激烈!シビカラ殺法 3. さよならトランジスタ 4. 青い春 5. 占いたいっ!
















