恒星は燃えている (feat. Asukadog)

例えば春風が草花をひとすじ揺らすたびに
終わりかけた夏の空が夕暮れの凪と混じるたびに
心はどこか急いていて、喧噪はいつまでも残っている
きっと何処かでは気づいているんだ

暮らしに慣れるよりもっと早くすり減っていく
時間ばかり経って、同じ足踏みが続いている
傷はずっと前からついていて、治ってもまだ痛んでいる
だけど上手くいかないことばかりじゃないはずさ

忙しない日々が向かい風のように重い脚をさらに阻んでも
立ち止まったって、座り込んでいたって
眼差していた恒星はまだ燃えている

偶然や運命じゃ足りないって、可能性を阻む声がした
進むたびに遠ざかって、行き止まってしまった日々を悼んでいる
心臓が強く波打って、可変の航路を思い出したら
その一歩はまた、長い長い坂道の上の方で止まりかけた脚を支えている

忙しない日々はとめどなく、轍には今日が剥がれていく
淡い春風や夏空の凪が記憶のどこかに残っている
「もう一度」を繰り返す旅に意味がないなんて思えないんだ

立ち止まったって、座り込んでいたって
眼差していた恒星はまだ燃えている
簡単なことなどなくたって―――

偶然や運命じゃ足りないって、可能性を阻む声がした
進むたびに遠ざかって、行き止まってしまった日々を悼んでいる
心臓が強く波打って、可変の航路を思い出したら
その一歩にまた灯していく、くすんだ情熱を

喧騒はいつも急かすように行き止まりの先を目指している
心臓が強く打つたびに新しい一歩が始まっていく
「もう一度」はきっと何度だって 立ち止まるたびにまた眼差していく
近づくほどに輝いて見える不変の恒星を
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