ひざまくら

風鈴ゆれる 縁側で
あの日の母の ひざまくら
髪の毛すくう 優しい手
まぶしい日差しに 目を閉じる

口三味線(くちじゃみせん)の 長唄で
わずかに膝が 揺れている
うす目を開けて 見上げれば
気づかず得意な 母の顔

五枚こはぜの 白足袋が
清(すが)しい晴れの 母娘(ははこ)舞
修行の花が 咲いている
明日(あした)を夢見て ひざまくら
明日を夢見て ひざまくら
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