おかあさん

あなたが去ったあとには
愛の残り香 tu tu tu tu tu tu
ぼくはやさしさに包まれている
あなたの姿はないのに

何日も何週間も続いてほしいけど
いつのまにかぼくはいつものぼくに戻ってしまう
ああどうすればいい

おかあさん
あなたの小さな体がぼくを生んだ
ぼくは何を生むことができるんだろう?

春になり
やさしい風が吹き
木々が芽吹き
はじまりを報せる

おかあさん
ぼくらが立っているのは
終わりへの道ではないのですか?

――海の見える町にて。

五月になったら引っ越そうかな
ちょっとあったかいあの町へ
南からの手紙
おいらの知らないこといくつも書いてあったんだ

素晴らしいものが今からやってくる
そう信じてる
最高のときはこれから訪れる
そう思ってる
いつだって

晴れ時々曇り
ところにより
小雨がぱらつくでしょう
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