南国の夜は更けて

心を君に 残し来て
旅を行く身は しみじみ哀し
ひとり窓辺に 涙も熱く
あゝ南国の 夜は更ける

ザボンの花に 風吹けば
うかぶ面影 しみじみ恋し
月よ曇るな 瞼に遠く
あゝ思い出が 呼ぶものを

旅路の果ての 仮の宿
君を偲べば しみじみいとし
夢にかえろか 都の空へ
あゝ南国の 夜もすがら
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