| 難破船加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | たかが恋なんて 忘れればいい 泣きたいだけ 泣いたら 目の前に違う愛が 見えてくるかもしれないと そんな強がりを 言ってみせるのは あなたを忘れるため さびしすぎて 壊れそうなの 私は愛の難破船 折れた翼 広げたまま あなたの上に 落ちて行きたい 海の底へ 沈んだなら 泣きたいだけ抱いてほしい ほかの誰かを 愛したのなら 追いかけては 行けない みじめな恋つづけるより 別れの苦しさ選ぶわ そんな一言で 振り向きもせず 別れたあの朝には この淋しさ 知りもしない 私は愛の難破船 愚かだよと 笑われても あなたを追いかけ抱きしめたい つむじ風に身をまかせて あなたを海に沈めたい あなたに逢えない この街を 今夜ひとり歩いた 誰もかれも 知らんぷりで 無口なまま通りすぎる たかが恋人を なくしただけで 何もかもが消えたわ ひとりぼっち 誰もいない 私は愛の難破船 |
時には昔の話を 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | 時には昔の話をしようか 通いなれた なじみのあの店 マロニエの並木が窓辺に見えてた コーヒーを一杯で一日 見えない明日を むやみにさがして 誰もが希望をたくした ゆれていた時代の熱い風にふかれて 体中で瞬間(とき)を感じた そうだね 道端で眠ったこともあったね どこにも行けない みんなで お金はなくても なんとか生きてた 貧しさが明日を運んだ 小さな下宿屋にいく人もおしかけ 朝まで騒いで眠った 嵐のように毎日が燃えていた 息がきれるまで走った そうだね 一枚残った写真をごらんよ ひげづらの男は君だね どこにいるのか今ではわからない 友達もいく人かいるけど あの日のすべてが空しいものだと それは誰にも言えない 今でも同じように見果てぬ夢を描いて 走りつづけているよね どこかで |
| ひとり寝の子守唄加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | ひとりで寝る時にはよォー ひざっ小僧が寒かろう おなごを抱くように あたためておやりよ ひとりで寝る時にはよォー 天井のねずみが 歌ってくれるだろう いっしよに歌えるよ ひとりで寝る時にはよォー もみがら枕を 想い出がぬらすだろう 人恋しさに ひとりで寝る時にはよォー 浮気な夜風が トントン戸をたたき お前を呼ぶだろう ひとりで寝る時にはよォー 夜明けの青さが 教えてくれるだろう 一人者(ひとりもん)もいいもんだと ひとりで寝る時にはよォー ラララ……… |
| この世に生まれてきたら加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | 花よ花よ いつともな わずか見ゆる 美しき こころの羽を うち振りて 遠き空へ 飛びたたん 風よ風よ いつともな 来ては去りし 面影よ 草の青に むかし 想い とどめ雨を 流すらん 空よ空よ いつともな 涙色に 染まりゆく 母の 胸を 想いきゆ 遥か永久の 時を超えて はかなき人の世は 恋し こころ 深きもとめ わびし こころ 古き想い |
| いく時代かがありまして加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | いく時代かがありまして 茶色い戦争もありました いく時代かがありまして 死んだ人もありました いく時代かがすぎてゆき 忘れさることのかぎりを続け 淋しさはこのからだに 消えては灯るちらちら明かりのように 仮の世のたわむれに 酔うて唄って夜が明けた 酔うた心に身を任せ 人気のない街を歩く 大通りの曲り角に ほら赤い灯が見えるじゃないか 熱いうどんを一杯 湯気をあげてすすろうか きょうは少し寒いね 焜炉の火鉢がうれしいね 酔い醒めの夜明けには 笑った顔がよく似合う もういく度こんな風に 夜が明けるのを見たのだろうか 顔ぶれもさしてちがわず いない人がちらりほらり いく時代かがすぎてゆき それでも同じことをくり返し 淋しさはこの体に 消えては灯るちらちら明かりのように 仮の世の静けさに 酔うて騒いで夜が明けた |
| あなたの行く朝加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | いつの間にか夜が明ける 遠くの空に 窓をあけて朝の息吹を この胸に抱きしめる あなたの行く朝の この風の冷たさ 私は忘れない いつまでも もしもあなたが見知らぬ国で 生きていくなら その街の風のにおいを 私に伝えておくれ あなたのまなざしの はりつめた想いを 私は忘れない いつまでも 海の色がかわり 肌の色がかわっても 生きていく人の姿にかわりはないと あなたはいったけれど あの晩好きなうたを 次から次へとうたいながら あなたが泣いていたのを 私は知っている 生まれた街を愛し 育った家を愛し ちっぽけな酒場や ほこりにまみれた部屋を愛し 兄弟たちを愛したあなたを 私は知っている いつかあなたが見知らぬ国を 愛しはじめて この街の風のにおいを 忘れていく日が来ても あなたの行く朝の 別れのあたたかさ 私は忘れない いつまでも |
| 時代おくれの酒場加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | この街には不似合な 時代おくれのこの酒場に 今夜もやって来るのは ちょっと疲れた男たち 風の寒さをしのばせた 背広姿の男たち 酔いがまわればそれぞれに 唄の一つも飛び出して 唄を唄えば血がさわぐ せつなさに酔いどれて 気がつけば窓のすきまに 朝の気配がしのびこむ あーあどこかに何かありそうなそんな気がして 俺はこんな所にいつまでもいるんじゃないと この街には住みあきて 俺の女もどこかへ行った あいつ今頃どこでどうして どんな男といるんだろう 夢のにがさを知りもせず 夢をさがしているんだろう あーあどこかに何かありそうなそんな気がして 俺はこんな所にいつまでもいるんじゃないと この街には不似合な 時代おくれのこの酒場に 今夜もやって来るのは 違う明日を待つ男 今夜もやって来るのは 昨日を捨てた男たち |
| 今あなたに歌いたい加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 三浦秀秋 | 想い出に何をあげよう 通り過ぎた歳月に 数えきれないさよなら もう 逢えない 友達 届かない手紙よりも この手のひらのぬくもり 明日の見える窓明かり 今 届けられる ものなら あなたのために歌いたい 何処かで聴いてるあなたに あなたのために歌いたい 何処かで聴いてるあなたに 忘れない遠いあの日 届かない夢にすがり 幸せ急ぎつまづいた ほろにがい まがり角 哀しみを捨てたつもりで 強がりの笑顔 見せて ネオンライトの賑わいに 隠れて泣いたこともある あなたのために歌いたい 何処かで聴いてるあなたに あなたのために歌いたい 何処かで聴いてるあなたに |
| LOVE LOVE LOVE加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | LOVE LOVE LOVE あなたを愛して LOVE LOVE LOVE あなたと生きたい この手があなたの翼になれるように 大きく広げて あなたを感じたい あなたの胸に 風が吹くなら 耳をあてて その音を聞くわ 悲しみが あふれるなら その泉の水を 飲むわ 愛は川 流れていつか ひとつにとけ合うまで この手をはなさないで どんな時も LOVE LOVE LOVE あなたを信じて LOVE LOVE LOVE 終りが来ないように あなたの汗のにおいに 胸をうずめていると むこうみずな少年の 夢がみえてくるわ つまずいても笑いながら 駆けてゆく 顔がみえるわ 傷ついても 夢だけを 両手ににぎりしめて 愛は風 吹き荒れていつか はなればなれになっても 私を見失わないで 空をこえても LOVE LOVE LOVE あなたを信じて LOVE LOVE LOVE 終りが来ないように LOVE LOVE LOVE あなたを信じて LOVE LOVE LOVE はてしない旅路を |
| Revolution加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | 碧い海に かこまれた 小さな国に 生まれ ふりそそぐ光の ぬくもりの中で 平和な時代に育った 愛をはばむ 戦争もなく 飢えて死ぬ人もいない 捨てるほどのものにかこまれて ほんとに欲しいものがみえない 400年前の森を切りきざんで 砂浜や川や湖を コンクリートでかためて 生きものたちを 豊かさの いけにえにしていく 気づかないうちに 何かが変わった いとしいはずのものたちを ふとしたはずみで 殺してしまえる そんな息子たちが今ふるえている 生きてることは 愛することだと ほんとはわかっているのに 自由なはずの 誰もかれもが がんじがらめの とらわれ人なのか La Revolution 夢ではなく 今一人きりで心にきめた La Revolution 大事なこと 体中で感じるために La Revolution ながされずに 愛するものを 抱きしめるために La Revolution 夢ではなく 今たしかに 心に決めた La Revolution 生きてることは 愛することだと ほんとはわかっているのに 自由なはずの 誰もかれもが がんじがらめの とらわれ人なのか La Revolution 夢ではなく 今一人きりで心にきめた La Revolution 大事なこと 体中で感じるために |
| 川は流れる加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | 川は流れる ずっとずっと昔から ただひたすらに だまりこんだままで どこから来て どこへ行くのか それは誰も 知らない オオオー オオオー この小さな星の上に 生まれ合わせて 生きている 道に迷った子羊のように 悲しみをくり返して ほんの短い人生だから 喜びあふれて 輝いてあれ オオオー オオオー 熱い胸に 抱きしめる おさえきれないいとしさ それが確かな答えだと 感じてきたのに たったひとつの愛さえ こんなにこんなに こわれやすい オオオー オオオー 川は流れる ずっとずっと昔から ただひたすらに だまりこんだままで めぐり逢うものを 抱きしめみつめて どこまでもどこまでも 流れて行く オオオー オオオー オオオー オオオー オオオー オオオー |
| NEVER GIVE UP TOMORROW加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 熊原正幸 | 新しい時代なんて もう来はしないと 誰かが言っている 無様な行きどまり そうさたしかにそうかもしれないと 泣きたくなるような気持ちになるけど 勝手なこと言わないで 冗談じゃないと 怒ってみたいね こんな夜には Never give up tomorrow 明日は きっと もっとずっといい Never give up tomorrow 今日より きっと もっとずっとましさ 時代の悪魔に振りまわされて 勝った負けたと ばかな勝負をしていたんだね 何百年も うまくやったといい気になってた 何百年も うまくやったといい気になってた そのときには もうなにもかもが 汚れちまってた 自分を試したくて 恋なんか捨てたよ 手にいれたものは 何だったんだろう Never give up tomorrow 明日は きっと もっとずっといい Never give up tomorrow 今日より きっと もっとずっとましさ Never give up Never give up Never give up tomorrow Never give up tomorrow 明日は きっと もっとずっといい Never give up tomorrow 今日より きっと もっとずっとましさ Never give up tomorrow Never give up tomorrow |
| 檸檬 Lemon加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 告井延隆 | 庭に植えた檸檬の木が 少し大きくなって 春の風に誘われて 白い花を咲かせた いつの間に時が過ぎて いくつ春を数えたのか 思い出だけがいつまでも 木漏れ日にゆれている 忘れないあの夏の日 二人で歩いた 森の中どこまでも 地図にない小道を 空に響く鳥たちの声 騒ぎ立てる小さいいのち 山から吹く風に乗って とどいてくる夏のざわめき 何ひとつ変わらない 何もかもあの日のまま ただひとつあなたがいない それだけが夢のよう 街の灯に迷い込んで さびしさにとまどう どしゃぶりの雨の中 涙が止まらない あなたのいない夜も朝も ひとりきりのこの部屋で 同じように生きている 私だけがいる不思議 あなたのいない今日も明日も 窓を開けて陽射し受けて 言葉のない風のように 夢のつづき探している 夢のつづき探している 秋のはじめ檸檬の木に 小さな実がゆれてる |
| 君が生まれたあの日加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 菅野よう子 | 君が生まれたあの日 僕は君に手紙を書いた 窓の外は吹雪 寒い朝だった 白い空を見上げて 僕は言葉をさがした あふれる想いそれは うれしさと何故か涙 強くなくてもいい 熱い心を持て 幸せばかり追いかけるな 思いきり今日を生きてゆけ 初めて歩いたあの日 僕は思わず祈った 小さな手を離して 君を見守りながら 運のいいやつになれ 太陽を味方にして 誰も君を守れない 君だけの人生だから 時の流れがいつの間にか 君を大人にしてゆくだろう 急がずに恐れずに つまずきながら歩いてゆけ 二十歳になった今日 贈る言葉が見つからない 静かに盃を上げて 君を送り出そう 海はあまりに広く 舟はちっぽけだ 風をいっぱい帆に受けて 外海へひとり出てゆけ 時の流れがいつの間にか 君を大人にしてゆくだろう 急がずに恐れずに つまずきながら歩いてゆけ 急がずに恐れずに つまずいても歩いてゆけ |
| この手に抱きしめたい加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | この手にあなたを 抱きしめたい ひとりぼっちで 苦しんでいるあなたを あなたの涙を この指で拭きたい 触れてはいけない 頬を抱いて もどかしいくらい 足りないことや 無力な自分に 泣けてくるけど 生きるために 生き抜くために 私ここに あなたのそばにいます 生きるために 生き抜くために 私ここに あなたのそばにいます 愛するあなたを守れなくて 遠くで祈る人の声が聞こえますか あなたに明日を 運んでくるのは 明日を信じる ここにある希望 さよならも言えず 見送るなんて 神様お願い 力をください 窓を開けて 空を見上げて 愛する人を その手に抱く時まで 生きるために 生き抜くために 私ここに あなたのそばにいます 生きるために 生き抜くために 私ここに あなたのそばにいます |
| 俺たちは海を渡る加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | | 海を超えて 波を超えて はてしない広さへと 俺たちは夢をさがし 太陽の中へ 旅をする 風よ吹け 嵐よ吹け 海鳴りが呼んでいる 俺たちは夢をさがし 海のかなたへ 船を出す 海に生まれ 海を渡る 白いツバサの鳥のように 俺たちは夢をさがし 風にむかって 帆を上げる 俺たちは夢をさがし 風にむかって 帆を上げる |
| 帆を上げて加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 加藤登紀子 | 川村栄二 | 帆を上げて出てゆくわ あなたの港から この舟につみこんだ 夢が色あせないうちに さよならは言わないわ 何気なくひとりで出てゆくわ あなたとの思い出が 追いかけてこないうちに まぶしいお陽さまが この空から消えない限り ふたりの旅は終わらないわ とどかぬ明日へ いつかどこかで逢えるまで ひとりで生きてゆくわ ありがとう今日までの あなたとの何もかも いくつもの曲がり角 いくつもの悲しみを越えて 迷いながら走り続けて つまずいた傷跡さえ 忘れられないおくりもの あなたが残してくれた さよならあの足音 すり切れたあの上着も 今日からはあなたなしで 生きてゆくわ 帆を上げて出てゆくわ 愛する港から |