| いつもだれかにサニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | | 街の角 雲間から目映い光が 照らしてるきみの微笑みよ 熱い風 ギラギラと光る空が 恋人を連れて行きそうで いつもだれかにねらわれてる だれでもないだれかと手を取って 明るい道 走るぼくの影 振り返ってみれば夕暮れ時が ぼくの影連れて行きそうで いつもだれかにねらわれている そんなコト考えてちょっと笑う 口の端ゆがめてさ 軒下で俯いてちょっと笑う 飄飄と風薫り ねむたくなる |
| 素敵じゃないかサニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 星の光る夜に二人出かけて 風の落ちる晩はただただお喋り 恋の終わる その朝まで みじかい月明かりの時間の下でいよう あぁ素敵じゃないか 何もしない朝なんて とてもいい気分さ 君はそこでずっと 夢を見ていればいいのさ 夜どおしドライブしたこの道も 映画を観た帰りの夜の空も いつか消えるその朝まで みじかい月明かりの時間の下でいよう あぁ素敵じゃないか 何もしない朝なんて とてもいい気分さ 君はそこでずっと 夢を見ていればいいのさ |
| 御機嫌いかが?サニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | きみは退屈そうに ゆらりゆらゆらと 何をするでもなく 煙草をくわえ歩く 昨日観た映画をもう一度観ようか ぼくら あてどもなく ふらりふらふら歩く どこかのだれかが近寄って 「御機嫌いかが?」とかすれた声で すり切れたジーンズはつまらなそうなぼくらのよう そして突然笑い出し「御機嫌いかが?」なんて あぁ 雲は退屈そうに ゆらりゆらゆらと 通り横切る猫を見降ろし 欠伸ひとつ いつか見た景色をもう一度見ようか 雲は あてどもなく ふらりふらふら揺れる 遠くから夕立ち近付けば 「御機嫌いかが?」とかすれた声で 遠い昔に聴いた海の音を思い出す そして突然笑い出し「御機嫌いかが?」なんて あぁ |
| やけっぱち天使サニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 綺麗な光 溢れるリズム 揺れるバンド 廻るぼくら 溶け出す ぐるり ぐるぐる 理屈っぽい 怒りっぽいぼくらは 憑かれたように振るまい 砂漠の真ん中みたい 捩れた螺旋を登りつめた次の朝は ちょっとだけ手品師のような気分で目覚めたのさ 一つと二つ 十まで数えたら目を開けて そう ゆっくり 聖林の書き割りみたい 歪んだ広場を走りきった次の朝は ちょっとだけ手品師のような気分で目覚めたのさ |
| 田園風景サニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 暖かい緑の中 雄鶏がひと声鳴いていました 畦道辿って進む 空には何にもない昼下がり これから森の方へ歩きます 揺れる稲穂に蜻蛉が止まった時 飛行機が飛んで行きました 昔の名残りの空に 飛行機雲がひとつ出来上がりました ぼくはそれを見上げながら 水筒の水をひと口ゴクリとやって これから森の方へ歩きます 後ろの方を誰かが走ったような 気がしたので振り返ると 古いかかしが田んぼにひとつだけ 蜻蛉は飛んで行きました 揺れる稲穂に太陽が止まった時 青空が飛んで行きました |
| 街へ出ようよサニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 街へ出よう 角の喫茶店に行こう 窓の外に陽気な風が吹いているから 街へ出よう 退屈な部屋を出よう 暖かい珈琲を飲んで それから曇り空の下歩こう 街へ出よう 青い傘を持って行こう 舗道を濡らす突然の雨が降ってもいいように 街へ出よう 角の喫茶店に行こう 何時間も煙草をふかして 忘れたコトさえ思い出すさ 街へ出ようよ 夜が来る前に少し歩こうよ くたびれたなら ちょいとそこまで 風に吹かれて 街へ出ようよ 街へ出よう 角の喫茶店に行こう 忘れていた 古い本をひとつ持って行こう 街へ出よう 音楽を聴きに行こう 暖かい珈琲を飲んで 忘れたコトさえ思い出すさ 街へ出ようよ 夜が来る前に少し歩こうよ くたびれたなら ちょいとそこまで 風に吹かれて 街へ出ようよ |
| 日曜日の恋人たちサニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | きみはただそこで風がから回りするのを見てる ぼんやりと あいづちを打って ただ微笑み合う空気はいつでも やわらかく 耳を澄まして聴くものは 日曜日の音楽と混ざり合う風の音さ 日曜日は退屈で 太陽は明るすぎて 二人は喋れなくなった 抱いた体軽すぎて 春のからっ風みたいで とてもおかしくなったんだ あぁ 世界がもうずっと静かで 瞬きの間に終わるなんてどうだい 雲は春を待つ草のように 醒めたふうに空にもたれかけ 若者たちは ずっと雲が落ちて来るのを待ってる ぼんやりと 目をこらして 見るものは 日曜日と混ざり合う風景だけなのさ 誘う言葉おざなりで いつも通りすてばちで 二人は喋れなくなった 日曜日は退屈で 太陽は明るすぎて 笑い出しそうになったヨ あぁ 世界がもうずっと静かで 瞬きの間に終わるなんてどうだい |
| 約束サニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 昔々のお伽噺の中のあいつは 澄み渡るその声で 恋の歌を唱った 夢の中にいつも出て来る いかすあいつは 勇ましく戦い敵をばたばた倒す 約束しないかい?ぼくとの距離を 荒れ狂う太陽よ それとも何処か 別の彼方へ… テーブル越しのきみの微笑みはいつも ゆがんだ陽ざしの中へと消えて行くようだ 約束しないかい?ぼくとの距離を 崩れて落ちた月よ 約束しないかい?きみとの距離を 荒れ狂う太陽よ それとも何処か 別の彼方へ… |
| 昨日・今日・明日サニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | 眠りすぎたのか? 酷い夢なのか? 狭い部屋には 花もないのか? 通り過ぎたのは ぼくじゃなかったのか? カーテン引き裂いて 何処へ行くのか? いらいらするのは そらのせいなのか? 忘れ難いのは 昔のことなのか? 喋り過ぎたのは ぼくのことなのか? 醒めた空には 雲もないのか? つぶれた声でポツリと つぶやく言葉 変わらず |
| 若者たちサニーデイ・サービス | サニーデイ・サービス | 曽我部恵一 | 曽我部恵一 | | きみの黒い髪がすこし長くなりすぎたなら 晴れた日の風がきみをさらうのを待てばいい きまって細い肩縮めて「それは自分ぢゃない」なんて 自分の影がすこし大きく なりすぎたから 彼女はと言えば遠くを眺めていた ベンチに腰かけ 若さをもてあそび ずっと泣いていた 君の白い腕はまるで 青いたたみのようだね はりついてしまった淋しさが毎晩 寂寥の彼方へと溶けだしてゆく 広がって来る不安におそわれ 「明日になれば」「朝が来れば」とか 昨日もそうだった ぼくらはと言えば遠くを眺めていた 陽だまりに座り 若さをもてあそび ずっと泣いていた ずっと泣いていた |