| 男の港一条貫太 | 一条貫太 | 穂積淳・結城忍 | 中村典正 | 南郷達也 | 板子一枚 生命をはった 男度胸の 海が呼ぶ 競う船出を 送ってくれる ありがとう 浜千鳥の群れよ 豊後(ぶんご) 鶴御崎(つるみざき) 男の港 踊る銀鱗 しぶきの華に 親父ゆずりの 腕がなる 照らせ男の この晴れ舞台 ありがとう 水の子の灯台(あかり) 豊後 鶴御崎 男の港 高くかかげた 大漁旗を 待っているだろう 紅椿 松浦港(まつらみなと)は もうすぐ近い ありがとう 黒潮の幸よ 豊後 鶴御崎 男の港 |
| 祝い船一条貫太 | 一条貫太 | 千葉幸雄 | 中村典正 | 植原路雄 | 晴れの門出の はなむけに 唄に踊りに 手拍子を 今日はめでたい 心の船出 辛いこの世の 荒波越えて ドンと漕ぎ出す 祝い船 今度港に 着くときは 子舟 孫舟 連れて来い 今日はめでたい 二人の船出 愛の積荷と しあわせ乗せて 鶴と亀との 祝い船 いまは名もない 舟だけど いつかなります 宝船 今日はめでたい 希望の船出 夢の帆柱 天までとどけ 舵を明日へ 祝い船 |
| かえり船一条貫太 | 一条貫太 | 清水みのる | 倉若晴生 | 安藤実親 | 波の背の背に ゆられてゆれて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼合わせりゃ 瞼にしみる 霧の波止場の 銅鑼(どら)の音 熱い涙も 故国に着けば 嬉し涙と 変わるだろ 鴎行くなら 男の心 せめてあの娘(こ)に 伝えてよ |
| あの娘が泣いてる波止場一条貫太 | 一条貫太 | 高野公男 | 船村徹 | 池多孝春 | 想い出したんだとさ 逢いたくなったんだとさ いくらすれても 女はおんな 男心にゃ わかるもんかと 沖のけむりを 見ながら あゝ あの娘(こ)が泣いてる 波止場 呼んでみたんだとさ 淋しくなったんだとさ どうせカーゴの マドロスさんは 一夜(いちや)泊まりの 旅の鴎と 遠い汽笛を しょんぼり あゝ あの娘は聞いてる 波止場 涙捨てたんだとさ 待つ気になったんだとさ 海の鳥でも 月夜にゃきっと 飛んで来るだろ 夢ではろばろ それをたよりに いつまで あゝ あの娘がたたずむ 波止場 |
| おやじの海一条貫太 | 一条貫太 | 佐義達雄 | 佐義達雄 | 馬場良 | 海はヨ~ 海はヨ~ でっかい海はヨ~ 俺を育てた おやじの海だ 沖で苦労の シラガも増えて 汐のにおいが はだ身にしみた そんなおやじが いとをしい 今はヨ~ 今はヨ~ 静かな海もヨ~ 一度荒れたら 岩をも砕く シブキ立ち込め 打ち寄す波に 右にてぐすを 左でろこぎ つらい漁師に たえて来た 空のヨ~ 空のヨ~ 入道雲がヨ~ どこか似ている おやじの顔に つらい時には入道雲を じっとにらんで おやじの苦労 想い出しては たえて行く |
| 舟唄一条貫太 | 一条貫太 | 阿久悠 | 浜圭介 | 川村栄二 | お酒はぬるめの 燗がいい 肴はあぶった イカでいい 女は無口な ひとがいい 灯りはぼんやり 灯(とも)りゃいい しみじみ飲めば しみじみと 想い出だけが 行き過ぎる 涙がポロリと こぼれたら 歌いだすのさ 舟唄を 沖の鴎に深酒させてヨ いとしあの娘(こ)とヨ 朝寝する ダンチョネ 店には飾りが ないがいい 窓から港が みえりゃいい はやりの歌など なくていい 時々霧笛が なればいい ほろほろ飲めば ほろほろと こころがすすり 泣いている あの頃あの娘(こ)を 思ったら 歌いだすのさ 舟唄を ぽつぽつ飲めば ぽつぽつと 未練が胸に 舞い戻る 夜ふけてさびしく なったなら 歌いだすのさ 舟唄を ルルル… |
| かもめの街一条貫太 | 一条貫太 | ちあき哲也 | 杉本真人 | D.C.O | やっと酒場(みせ)が終わって ほろ酔いで坂を下りる頃 白っ茶けたお天道が 浜辺を染め始めるのさ そんなやりきれなさは 夜眠る人にゃ分からないさ 波止場に出ると カモメがブイに2, 3羽 一服しながら ぼんやり 潮風に吹かれてみるのが あたしは好きなのさ かもめよ かもめよ 淋しかないか 帰る故郷が あるじゃなし おまえも一生 波の上 あたしも一生 波の上 あぁ あぁ どんぶらこ いろんな人がいたし いろんな人がいなくなった でもこの街じゃ誰だって それを嘆いてやれるほど お人好しじゃないのさ 幸せじゃないのさ 泣いてくれるのは かもめと霧笛ばかり 一服しながら あれこれ とりとめなく懐かしむのが あたしは好きなのさ かもめよ かもめよ 風邪などひくな 絹の寝床が あるじゃなし おまえも一生 波の上 あたしも一生 波の上 あぁ あぁ どんぶらこ かもめよ かもめよ あぁ あぁ |
| 港町 涙町 別れ町一条貫太 | 一条貫太 | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | 安形和巳 | 港町 別れ町 未練に けむる町 明日は離れて 行く男 今日を限りに 飲む女 残してく 残されてゆく みんなこの町 なみだ町 港町 別れ町 涙に ぬれる町 夜霧に消えて 行く男 汽笛のかげに 泣く女 捨ててゆく 捨てられてゆく それもこの町 なみだ町 |
| 海峡一条貫太 | 一条貫太 | 吉幾三 | 吉幾三 | 安形和巳 | わたし昔から そうでした 北へ行こうと 決めていた この世で愛した男(ひと)は 貴方 あなた あなただけなの 津軽海峡 渡る船は 横なぐり 横なぐりの雨 も一度 も一度 やり直せるなら このまま このまま 引き返すけど もう遅い もう遅い 涙の海峡 わたし昔から そうでした 北で死のうと 決めていた 幸せ見つけて 暮らします あなた あなた忘れて 津軽海峡 捨ててきた こなごなに こなごなに写真 も一度 も一度 やり直せるなら このまま このまま 泣かないけれど もう遅い もう遅い 涙の海峡 わたし昔から そうでした 一度海峡 見たかった 荒れた海を 飛ぶカモメに 語り 語りかけたい 津軽海峡 越えてきた 何もかも 何もかも置いて も一度 も一度 やり直せるなら このまま このまま 帰り船乗る もう遅い もう遅い 涙の海峡 |
| 石狩挽歌一条貫太 | 一条貫太 | なかにし礼 | 浜圭介 | 伊戸のりお | 海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖(つっぽ)の やん衆がさわぐ 雪に埋もれた 番屋の隅で わたしゃ夜通し 飯を炊く あれからニシンは どこへ行ったやら 破れた網は 問い刺し網か 今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロー 沖を通るは 笠戸丸 わたしゃ涙で ニシン曇りの 空を見る 燃えろ篝火(かがりび) 朝里の浜に 海は銀色 ニシンの色よ ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳く あれからニシンは どこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー かわらぬものは 古代文字 わたしゃ涙で 娘ざかりの 夢を見る |
| 北の漁場一条貫太 | 一条貫太 | 新條カオル | 櫻田誠一 | D.C.O | いのち温めて 酔いながら 酒をまわし飲む 明日の稼ぎを 夢に見て 腹に晒(さら)し巻く 海の男にゃヨ 凍る波しぶき 北の漁場はヨ 男の仕事場サ 沖は魔物だ 吠えながら 牙をむいてくる 風にさらした 右腕の 傷は守り札 海の男にゃヨ 雪が巻いて飛ぶ 北の漁場はヨ 男の遊び場サ 銭のおもさを 数えても 帰るあてはない 二百浬(カイリ)を ぎりぎりに 網をかけてゆく 海の男にゃヨ 怒涛(なみ)が華になる 北の漁場はヨ 男の死に場所サ |
| 男の漁場一条貫太 | 一条貫太 | 万城たかし | 宮下健治 | 伊戸のりお | ザンザ ザンザと 飛沫(しぶき)を浴びて 波を蹴散らす 夜明けの 一番船だ 陸(おか)じゃ仏の 師匠(おやじ)でも 船に乗ったら 鬼となる 海はヨ 海はヨ 海は魔物さ 暴れぐせ 男の漁場は あぁー 喧嘩場だ 逃げた獲物は この次きっと 夢と一緒に 丸ごと 釣り上げてやる 好きなあの娘(こ)の この写真 俺の女神さ お守りさ 海はヨ 海はヨ 海が凪なら 揺りかごさ 男の漁場は あぁー 気まぐれだ 顔(つら)は潮焼け 髭面眼(ま)なこ 二百海里の 荒浪 魚群機(ソナー)が光る 時化(しけ)て牙むく そのときが 意地で合羽を 濡らすとき 海はヨ 海はヨ 海は修羅場さ 荒くれだ 男の漁場は あぁー 命だぜ |