| 音楽のすゝめ日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 武部聡志 | 短い夢を 朝が来れば幻と化す夢を 後先もなくかき集めてしまう 馬鹿な僕らでいようぜ 一つ、知識や偏見をまず置いてくること 二つ、好きか嫌いかはあとで考えること 三つ、揺れて動いた心に従うこと いいから黙って飛び込んでくればいいのさ 短い夢を 朝が来れば幻と化す夢を 後先もなくかき集めてしまう 馬鹿な僕らでいようぜ 四つ、愛の深さを比べ合わないこと 五つ、神様みたいに信じすぎないこと 六つ、あんまり大事にしまい込まないこと 空に放り投げてみたっていいんだぜ 短い夢を 朝が来れば幻と化す夢を 後先もなくかき集めてしまう 馬鹿な僕らでいようぜ 七つ、どんな歌も終わりがあると知ること 八つ、泣いてもいいからちゃんと次に行くこと 九つ、即ち音楽これ人の心 絶やしちゃいけない人の命 そのものなんだよ 短い夢を 朝が来れば幻と化す夢を 後先もなくかき集めてしまう 馬鹿な僕らでいようぜ 失われた時間は2度とこない また会える約束もできやしない すぐに朝が来て 現実が来て 夢の冷める温度を知っちゃって 濁流のような渦の中 押し流れそうな記憶を 腕1本で 指1本で 保ち続けるお前に幸あれ 短い夢を 朝が来れば幻と化す夢を 後先もなくかき集めてしまう 馬鹿な僕らでいようぜ また馬鹿な僕らで会おうぜ |
| ダンツァーレ日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | | 逃げ道を断ち切って 言い訳は捨て去って 新世界へ漕ぎ出した 僕の明日に光あれ 可能性は待つもんじゃなく 迎えにいくものなんだ フライングするくらいで丁度いいのさ 飛べよ 退屈な世の中と共に錆びることはないぜ 一石投じてあとはどうなれ踊るだけ 愛されて守って 守られて叶って報われて 届いて照らされてそうやって もう二度と踏み外せなくなる さよならさ 一寸の狂いも傷もなき宝石たち ダンツァーレ 今にでも崩落しそうなステージこそ僕の居場所 飛べよ 退屈な世の中を悼んで黙ることはないぜ 一石投じて指の一つでも差させとけ ごめんね 君の手のひら僕には少し狭すぎるんだ あの星までの距離だって伸びることすら祈るから 飛べよ 退屈な世の中と共に錆びることはないぜ 一石投じてあとはどうなれ踊るだけ ごめんね 君が望んだ僕じゃなくてももう止まれないや あの星までの距離なんてまるで見えないふりをして |
| 真夏のダイナソー日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | | 口を開けて 空を見ていた 視線の先に 巨大な雲 隣で君も おんなじような 顔をしていた 空を見ていた 「あんな大きい ものがひとりで 動いてんだぜ 信じられるかい?」 少年のように君は言う その瞳も染められて青い 言葉も 身体も 敵わない 世界に抱かれて あとはただただ ただただ ただ笑うしかできない2人の背後で 止まることなくまだまだまだ 巨大化していく真夏のダイナソー 空が足りない 口を閉じて 考えてみた 視線の先の 巨大な雲 あのてっぺんに乗っかって 青すぎる世界で 手を繋ぐ夢 2人を乗せて ダイナソーは 動き出すのさ 夏のまんなか 咆哮を上げ どこまでもゆけ ご機嫌に笑う 2人と1匹 非科学的 現実逃避も甚だしい そんなの聞こえない あたしこのままふわふわ終わらない 今日に飛んで消えてしまいそう 君はこの手を今いまイマ捕まえるべきさ 浮ついたアイロニー また言えない 君がまだまだ まだまだ まだ足りなくて でもそれが楽しくて 想いも更に さらさら 更に降りつもっちゃってさ まるでダイナソー 明日もただただ ただただ ただ笑うしかできない2人の背後で 止まることなくまだまだまだ 巨大化していく真夏のダイナソー 空が足りない |
| 泡沫の箱庭日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | | 夢から醒めるその刹那に 懐かしい人の匂いを嗅いだ 長らく焦がれたその影は まっすぐにこちらを向いていた 何も言わぬのは戒めか それとも言葉じゃ足りぬからか 答える術のない私は されるがままに手を引かれた 薄墨の空 やや雲走れば あられ地や 泡沫の箱庭 醒めるだなんて思いもせずに 貴方の手の温もりの その奇跡をただただ思い知る ねぇ現もこうであったのなら 触れたこともない腕の中に閉じ込められて箱庭 嗚呼 あかねさす 徒然歩く長い廊下に 名前も知らない花が咲く しおれてほどけたその蔓は あてどないふたりによく似てる 朧に霞んでゆく 透けるスカート 終わりのチャイム ただひとつ残りていと恋しきは あられ地や 泡沫の箱庭 何年ももう過ぎた今頃に 貴方またあの日の姿で 奇跡をもたらし戸惑わす ねぇ現もこうであったのなら こんな世界歌などいらない 全て揃った箱庭 もう出られない 泡沫の箱庭 醒めるだなんて思いもせずに 貴方の手の温もりの その奇跡をただただ思い知る ねぇ現もこうであってくれよ 触れたこともない腕の中に閉じ込められて箱庭 嗚呼 あかねさす それは黄昏じゃない、暁 あとは取り残されたあたしひとり |
| meridian日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | | 「明けない夜はない」 という高々掲げられた声 夜の闇に守られる誰かを震え上がらせる ひやりと日差しが陰ったどこかに 人目を忍んでは泣く場所が欲しい meridian 光が空に満ちた日 それを望んではいなかった誰かの絶望 忘れるな 忘れるな 光を称えた君よ 忘れるな 私のことを 雲ひとつも残さない仰々しく染まった空 隠れ場所を見失い溶けた嘆き 今は見ない 迫る朝焼けに手を突き出して 何かを叫んだ君 何を止めようとしたんだ meridian 痛みは知られたくはない それを隠したただひとつの場所も今はもう 光だけ 光だけが満ち足りて近づけない 希望だけじゃ生きてゆかれないよ meridian 光が空に満ちた日 それを望んではいなかった誰かの絶望 消えるのか さよならだ 光に呑まれた君よ さよならだ 闇の私と |
| vip?日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | しゃろう | 吐いた息さえ氷点下 窓外で呼ぶ錆びた太陽 起き上がれそうにもないかい? やれることなら僕がしておくから 脈拍、体温、気圧、そんな話でもないのでしょう 吐いた嘘さえ氷点下 喉元で固まって溶けないと どこへ行こうにも厄介 迎えに行ける場所ならいくけど 一晩寝れば過ぎるような嵐でもないのでしょう どうしようもなくダメな日は ふたりで一緒にダメになろうか 何一つ役に立たない 僕を隣にいさせてくれよ 世界がいつもより ズルくてちょっといじわるな夜は 多くはない幸福に 灯りともして暖まるんだよ 見えなくなりがちなその目のための僕なんでしょう どうしようもなくダメな日は ふたりでどこまで堕ちてゆこうか 流れ星には程遠い 僕の背中で眠ったっていいよ 醒めたくなくなる夢をあげよう 醒めたい夢からは連れ出してあげるよ 僕が見る悪夢の裏側まで 君は見なくてもいいんだよ どうしようもなくダメな日が いつか僕にも降り落ちてきた時は 何ひとつしてくれなくていい、 僕はただ君のためだけの僕だよ どうしようもなくダメな日は ふたりで一緒にダメになろうか 何一つ役に立たない 僕を隣にいさせてくれよ ずっと隣にいさせてくれよ |
| うつろぶね日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | | 考える事を辞めてしまった真っ黒い船が海に出た 廃棄物のような理想を積んで全速力で飛び出した 胸に掲げた金ぴかのドクトリン 只一つのそいつの誇り 風になびく心とかいうものは置いてこいと教えられていた 回る灯台 その光が照らさない道を 知らなすぎた 君も確かに悪かったのさ またも1つおんなじ形の真っ黒い船が海に出た 沖で漂う奴らと混ざってすぐに分からなくなった それを見下す岸壁のヘッケルン 呆れ顔で吐き捨てた 「導くものはいつだって導いたその先に興味などない」 ああ僕ら 選んだのか選ばされたのか 考えたいのに未来は容赦なく押し寄せる うつろな舟のような僕の 空っぽなはずのこの体に 爆弾のような訴えを積んで転覆しそうな今日この頃 「何だっていいから使えそうな嘘を全部積んでさっさと行け」 振り向きかけた僕らの背を誰かが無理やり押し戻す 求められるは完璧のレッテル 剥がれかけてまた貼って 風になびく心とかいうもの、忘れちゃえばもう帰れない ああ僕ら 望んだのか望まされたのか 奪い合う日々 果たして何人が生き延びる うつろな舟のような僕の 空っぽなはずのこの頭に ガソリンのような感情が満ちて炎上しそうな今日この頃 黒く巨大な流れに紛れられて こっそり安心しているそんなもんが幻だっていつ気づく? ああ僕ら 選んだのか選はばされたのか 考えたいのさ 未来をようやく疑い出す うつろな舟のような僕の空っぽなはずのこの体に 爆弾のような訴えを積んで反逆起こす夜明けの鐘 |
√-1 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 沼能友樹 | まるで踊るかのように歩いていたんだ 好き勝手やられてやって並んでいたんだ あふれる思考才能とめどがなかった 似たようなお前じゃなきゃ張り合いもなかった まるで踊るかのようにゆく足取りを 誰も止めらんねぇんだって笑いあったよな 一体あの日々のどこまでが本音で どっからが俺1人だったのかもう分かんねぇんだ 血色の悪い真っ青な手とひび割れそうな真っ赤な手で いくら手繰って寄せ合ったって存在しない数を それでも i や虚ろと呼んで知った気になったあの夏を 越えられなかった気付けなかったお前も、俺も、馬鹿だったんだ 拗らした理想、屁理屈、感情論だって その口からだったら聴いてやらんでもなかった 1発ぶん殴るぐらいしたかもしれないが、お互いに その方が今よりずっと救われたろう 節操もない闇をなぞらえて輪郭を持ったその足で いくら歩いて道を成したって 結局孤独だろう まどろみさえも恐怖するような夜がこの世にあることを まだ知らなかった気付けなかった俺が、俺が悪かったのか 何もしていないぜ、ただ歩いていただけ 先をゆく俺が気に食わなかったってんなら そうだったなら なぁ、そうだったなら 血色の悪い真っ青な手とひび割れそうな真っ赤な手が ようやく手繰った明日でも何でも奪っていけば良かったろ それでも i や虚ろにばっか夢中になった俺のこと 邪魔もしないで何も言わないでお前は、お前は、 血色の悪い真っ青な手とひび割れそうな真っ赤な手で いくら限りなく強くなったって、なんかダメらしいよ それでも i や虚ろのせいで歪みくさったあの夏を 否定できなかった捨てられなかった俺が、俺が、僕が馬鹿だったのさ |
| やえ日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 佐藤五魚 | 話すことはないけど会いましょうって春の宵 排気ガスを浴びて終わらない夢を見る 巻き上げるダストが突き刺さって涙目 ちょうどよく覗き込む見知った顔がにじむ 行くあてもないまま歩きましょうって春の宵 境目をなくして淡い夢に落っこちる ほとんどもう破綻している世界において いまだ狂わずにいるその影が 揺らいでばっかのこの道の先で どれほど光だったか知れない 話せば話すほど溺れていく春の宵 ひと挿し早咲きの八重の桜眺む あれが枯れる頃答えも出るはず きっと僕は引き下がることを選ぶ 澱んでばっかのこの瞳の奥で どれほど思い浮かべたかなど言えない せせらぐような声は喧騒を洗っていく 連れて行ってほしいと思う かがり火のような熱は掠った手を焦がしている 今終わってもいいと思う 春の陽気に耐えられずに散っていく 僕こそ八重の桜かもしれない 揺らいでばっかのこの道の先で どれほど救いだったか知れない どれほど名を呼んだかなど言えない 話すことはないけど会いましょうって春の宵 きっとこれが最後のひとひらになる |
| Fly-by (2024 observed ver.)日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | | あてにしないでね 最後は欺くつもりだから 人の痛みなんて知らない 体はこの1つしかない 今の状況下 ありがとうもありがとうにならない 君の痛みさえも知りたい 欲張ったから全てなくした 人肌恋しいな どうせ誰とも会いたくないけど 大気圏抜けて宇宙へと 繋がれ繋げろよ周波数 Fly-by 今送信完了です 出会うべき誰かの元に向けて 交点座標を定めない 出会いと別れ また1つ星がすれ違う 私の考え 誰にも見抜かれない自信がある その変わりこの視力じゃ 同じように誰のも見抜けない 黙っていなきゃならないのに 耐えきれなくて口を開く 何か言わなきゃならないのに 無性に悲しくて黙りこむ 重たい体を引きずって 身軽な言葉に振り回されて 疲労困憊 それでも人は 懲りずにまた誰かに会いに行く 対向車線をすれ違ったあの人とは もう出会わないだろう さよなら お元気で Fly-by 今送信完了です 出会えた君のハートに向けて 交点座標に頼らない 分かりあえないことを恐れたりしない |
| 0821_a日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ | 日食なつこ・沼能友樹・仲俣和宏・komaki | アルデバラン燃え盛る 太陽より遥か向こうにいる 赤く点滅する星たちは もうすぐ終わる定めにある 君が生きたその一生は 君自身に何を与えただろう オレンジにきらめくその熱は 何かを叶えたあとの光か 摂氏マイナス10を切る この冬はひどく饒舌である 銀色に弾ける電線が あらゆる言葉を切り刻む 僕が消えるその一瞬に 僕自身は何も感じぬだろう まっ黒く抉れる土の上 悲しみ 怒り いつかは果てる この命が止まって ほどけ落ちゆく先で 巡り戻れぬとして それでいい それが正しい 出会えた者たちよ 出遭えなかった存在よ またいつか なんてない さよならだ いまだ未観測の星たちよ 誰の目にも留まれない今日を リゲルよりも強く青く 瞬いて泣いて生きるがいい もう戻らぬ感情たちよ その名前も思い出せないままで 光よりももっと速く 燃え尽きて落ちて消え果てればいい アルタイルが飛んでゆく 太陽より遥か向こうをゆく かつて対を成した鳥は今 笑われ堕ちる定めにある 誰が生きて死ぬ一生も この宇宙はどうでもいいのだろう 帰るべき方角照らし出す 北極星すら歳差で逃げる 日々観測史上初 この夏はひどく蒙昧である 金色に輝く太陽が 全ての思いを怯ませる 僕が描くどの一瞬も 僕が歌う一切合切も 何一つ残らず消えてゆく 何にも残せずこのまま果てる それならば僕たちが生まれて死ぬ理由とは? 分かりきった答えの蓋を開くことが恐ろしい 出逢えた僕たちよ 願わくばまだもうちょっと 共にいたい なんてな 冗談さ いまだ未観測の星たちよ 誰にも届かない声を よだかよりも強く高く 響かして叫んで生きるがいい もう戻らぬ感情たちよ 僕が潰えたこの未来で 光よりももっと速く 燃え尽きて落ちて消え果てればいい |